最大限気をつけながら、少しずつ撮影も再開し始めている今日この頃。楽チンな部屋着に慣れ親しんでいたので、久々の外着選びに悩んでいました。心地いいけど、よそいきとして成立し、素敵に見せてくれるうえに、気分が上がる。そしてできれば、「それどこの?」と思われそうなやつ! 毎夜毎夜通販サイトを見比べていたとき、「THE SHE」(インスタグラム@theshetokyo)のオープンを知りました。
S P U Rでもお世話になっている編集者の渡部かおりさんが、新時代のプラットフォームとして立ち上げたサイトは、オンラインマガジンと通販が一体化したもの。タクーンが仕掛けた「Homme girls」にもちょっと通じていて、インディペンデントな知識欲と物欲を同時に満たしてくれる感じが楽しい。
そこで特に目を引いたのが、こちらのドットのロングドレスです。「Kk Co(ケイシーオー)」という初耳ブランドでした。L Aを拠点に2019年にスタートしたばかりで、アンチ・大量生産、アンチ既存のファッションシステムの、意思ある物づくりをしているブランドだそう。この辺、サイトにめちゃ熱い説明があります。一番笑ったのが、アイテムページの詳細。やったら長いなと思ってみると、スペックだけじゃなくて、「3色、どれにするか迷う」とか「とにかくおすすめ」など、まるで独り言を吐露している箇条書きが並んでいます。こちらの気持ちに寄り添う文言に誘われて、物欲が高まり、ポチり(笑)。
ドレスが届く頃には、不思議とめちゃくちゃ愛着が湧いているんですね。コットン・シアサッカー地がびっくりするほど軽やかで、すごく気持ちがいい! わー、これ毎日着たい!というのがわたしの(心の)第一声でした。程よいオーバーサイズが体のラインを拾わないというのもポイントが高いですが、鎖骨を少しだけ見せるVネックのあき具合、大小のドットの切り替えがちょっとしたエッジになっているデザインなど、一枚で様になるように計算されています。他に、黒とブルーが揃っているドレスは、THE SHEコラボアイテムです。ブランドとサイトの理念が一致して誕生した有機的なコラボレーションが、この夏のおしゃれを一層楽しくしてくれそうです。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。