ドラマ「チェリまほ」に夢中です

今巷を賑わせているドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」、略して「チェリまほ」に、すっかりハマってしまいました。豊田悠さんによる漫画原作の実写化なのですが、本当に素晴らしい作品で、控えめに言って日々の糧になっています……。

主人公は、赤楚衛二さん演じる、サラリーマンの安達清。童貞のまま30歳を迎えた日から、触れた人の心の声が聞こえる“魔法”が使えるようになってしまい……。先輩から面倒な仕事を押し付けられがちだったり、優しさと真面目さがときに仇ともなってしまう安達。一方、同期には町田啓太さん演じる黒沢優一という存在が。仕事も優秀、ルックスも社内随一という人気者です。そんなある日安達は偶然黒沢に触れてしまい、自分に思いを寄せていることを知る、というのがストーリーの始まりです。

©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 
左が安達、右が黒沢です。 ©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 

まずはこの安達という人物がとっても、可愛いのです。一挙一動、どこか守りたくなるような愛らしさ。目を輝かせたり、脳内で押し問答してみたり、めまぐるしく変わる表情に、気づけば夢中に。少し臆病で自分に自信がなくて、けれど純粋で誠実。その姿に胸を打たれてすっかり完全応援モードです。そして、一見完璧エリート的な黒沢。整ったスマイルはつい画面に見とれてしまう美しさ……! そんな彼の心の内ですが、実は安達への愛情がたっぷり。触れているときはそれが本人にしっかり漏れてしまっているのですが(笑)、その感情と端正な表情とのギャップが癖になります。けれど振る舞いはあくまでもスマートで、そして深い思いやりに満ちている。少しずつ変容していくふたりの関係性、心が揺れるさまも丁寧に描かれています。

黒沢の家に泊まることになった安達。パジャマを渡すシーンは、必見です。©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 
黒沢の家に泊まることになった安達。パジャマを渡すシーンは、必見です。©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 

安達の大学時代の友人である柘植、会社の後輩である新卒の六角、配達員の湊などほかの登場人物もみんな魅力たっぷり。それぞれが織りなす人間関係からも目が離せません。気を抜くとつい画面を見ながら顔が弛緩しているシーンがたくさん……。演じるキャストのみなさんをはじめ、脚本、あらゆる演出すべてに誠実さが感じられるのも、安心して物語に心を委ねられます。疲れている夜やちょっと憂鬱な日にも、心にぽっと火を灯してくれるような、温かな元気をもらっています。

上記、パジャマのシーンから翌日、朝ごはんのシーン。黒沢はさすがの料理の腕前です。©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 
上記、パジャマのシーンから翌日の朝ごはんのシーン。©豊田悠/SQUARE ENIX・「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」製作委員会 

毎週、安達と黒沢、ふたりがどうか幸せでありますように……!と心から願うばかり。放送は、テレビ東京ほかにて毎週木曜深夜1時より。TVerとYoutubeでは1話を無料公開中(10月27日時点)ですし、TSUTAYAプレミアム」でも配信されています。1話25分ほどなので、空いた時間に気軽に視聴できますよ。ぜひ笑いつつ切なくなったり、感情のジェットコースターを体験してみてください!

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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