“怪談“のバッグに酔う

小泉八雲原作の映画『怪談』(’65)に因んでブランド名をつけたというKwaidan Edition。そのシグネチャー的なショルダーバッグに夢中です。

赤やピンク、花柄にアニマル柄など、派手なアイテムを好んできた私ですが、2021年はミニマリズムに回帰したい気分。その心を満たしてくれるのが、冠婚葬祭、学校行事でも使えそうな、黒のフェイクレザーバッグです。

 

自立するカチッとしたフォルム。90年代のミニマリズムを現代に蘇らせたようなデザイン。何より惚れ惚れするのは、横からのシルエット。どうでしょう、禅寺に置いてあっても違和感がなさそうなシンプルの極み! 細身の一輪挿しと間違えてしまうのでは?と思うほどの美しい流線。そして、意思を感じる黒の色調。実は、ブランドがデビューしたシーズン、黒のフレアパンツをアデライデで買いました。試着している時ショップの方が「同じ黒でもKwaidanの黒は全然違うんですよ! シンプルなのにエッジを保っているところがすごいんです」と語っていたのを思い出しました。

 

バッグの中には、二つ折り財布、キーケース、iPhone2台、ハンドジェル、ハンカチがちょうど入ります。それ以外は潔くサブバッグへ。ダウンアウターを着たままでも楽々とショルダー持ちできるハンドルの長さも絶妙です。ピンクのボアコートや赤いニットなど、相変わらず派手なワードローブのままですが、このバッグを合わせるだけで、全てを2021年に刷新してくれる。風の時代の心強い味方です。

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エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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