全国の空好きの皆さん(?)、朗報です。こちら、LEINWÄNDEの2021年春夏コレクションより。グラデーションプリントのシアートップス。「あ、これは私の好きな空だ……」としばし見惚れてしまった結果、ワードローブに迎えました。
昔から、ぼーっと空を眺めるのが好きでした。ここ数年のお気に入りはなんでもない日にレジャーシート片手に新宿御苑へ。本を読みつつ疲れたらごろんと視線を上空へ、というひとときでした。そんな御苑も現在は臨時閉園中。何気なく当たり前だと思っていたものこそが、贅沢だったんだなと痛感する日々です。そしてまた個人的なことで恐縮ですが、私の“推し”も空が好き。朝起きた時、違う国に訪れた時。空を眺めて、その都度いろんな思いを馳せると言うのです。そんなエピソードを浮かべながら、今どこかで同じように見上げていたりするんだろうか、といういたく月並みなことを思ったりします(笑)。妄想でもいいんです、そういうファンタジーを創造して自家発電しているので……。
私の脳内イメージでは、この繊細なグラデーションは夕暮れ、今なら午後4時くらい。西の向こうに太陽が落ちかけて、地平線のちょっと上のあたりがふわっと淡いピンクに包まれて、上の方から闇の帷が降りてくる薄明のひとときです。なんで自然の生み出す風景ってこんなに幻想的なんでしょうか。そういうタイミングって、友人や知人がこぞってInstagramのストーリーに空の写真をあげていたりしませんか。さっきの推しの話とも繋がるのですが、誰かが同じものを見ていて、それぞれの思いはちょっとずつ違うかもしれないけれど、でもみんながほんのり感動している。距離を問わず感情だけ共有している、ということは不思議で尊いなあと思ったりもします。
話が広がりすぎましたが、そんな(勝手に)運命だと思っているこの一着、もちろん着用してもめちゃくちゃ可愛いんです。ゆったりしたフォルムなので、寒い今は中に薄手のニットを着ることも。上からベストを重ねたり、ハイウエストのパンツと合わせても好バランス。スタンドカラーの具合も絶妙に丁度良くて、暖かくなったらまた違ったレイヤードも楽しめそうです。春になったらこれを着て散歩したり、公園でピクニックしたりできるといいですよね。そんな日が早く来ることを切に願います。
好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。