ひと口、試しにスプーンですくって舐めた瞬間、「なにこれ! 瓶底まで舐めたい!」なんていう衝動が反射神経的に身体中を駆け巡りました。
幼い頃、好物のカレーやシチューなんかが夕飯に出た時、幸せすぎて美味しすぎて思わずお皿までペロペロ舐めては、行儀が悪いと親に怒られていました。このミルクジャム(正確な商品名は「特製コンフィチュール『搾りたてミルク』」)には、そんな美味しいものに対するプリミティブな欲望を久しぶりに掻き立てられてしまいました、、、!
それもそのはず、この特製コンフィチュールは、日本を代表するあの正統派フレンチレストラン、シェ・イノが数量限定でテイクアウト商品として販売し始めた、スペシャルなものなのです。シェ・イノは京橋のオフィス街にあるのですが、扉の佇まいから何かただならぬオーラを纏っていて、その前を通りかかるたびにいつか行ってみたい、という憧れを持っていました。そしてひょんなことから、シェ・イノがテイクアウトメニューを発売することを知り、この度、ワクワクしながら申し込んでみた、という次第。
コンフィチュールっていうと、ヨーグルトやパン、紅茶などと一緒に食べるのが一般的だと思うのですが、これはもう美味しすぎて、「これだけでデザートとして完成されている!」と思ってしまいました。つまりはこれをそのまま(プーさんのように)舐める。それが一番美味しい食べ方なんじゃないか、と。これだけで高級デザートのような品の良さがあります。
厳選された牛乳と三温糖をメインに作られたミルクコンフィチュールは、ただ甘いだけじゃなくて、奥行きのある味。三温糖キャラメルのほのかな苦味のせいでしょうか。
さっそく、まずは焼きたてのトーストにたっぷりと塗って食してみたのですが、ふっつーの食パンが、まるで高級パンを食べているかのような芳醇な味わいに早変わり。最近のお気に入りの楽しみ方は、ホットミルクにこれを溶かして、上からシナモンをふりかけて飲む、というもの。これは、1日の仕事が終わって、お風呂に入って、さあ、そろそろ寝ようかなんていう時に飲むとかなりの至福体験になります。知人曰く、煮物とかシチューに隠し味としてちょっと潜ませてもいいようです。 とはいえ、時々、そっと冷蔵庫を開けてスプーンでちょっと舐める、というのもやめられません。
期間&数量限定のようなので気になったら是非お早めに。他にも実はチーズスフレやガトーバスクも販売されいて、これも思わずオーダーしてしまいそうです!
主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。