大人のパールアイシャドウほど難しいものはありません。なんだか無理している感が出てしまい、しばらくは避けておりました。
ある日、触ったものすべてが可愛くなる魔法使いのようなスタイリスト、山本マナさんと打合せをしていた日のこと。マナさんがふと目線を落としたとき、まぶたにラメがきらきらと光っていたんです。まるで目もとに星屑が落ちてきたかのような雰囲気で、それがもう本当に素敵でした。マナさんは基本的にはナチュラルメイク。ほぼ素肌にラメだけがラフに塗ってあり、その抜け感がなんともおしゃれだったんです。「そうか、ラメってこうやって使えばいいのね」と腹落ちした瞬間でした。マナさんが使っていたのは廃盤になってしまったRMKの単色カラー。それ以来、日々そんなふうに使えるアイカラーを探し回りました。しかしなかなかないんですよ。というのも、粒子が細かすぎると面で光ってしまいコンサバに見えてしまう。かといって粒子が大きすぎるとギラギラと光ってギャルみを帯びてしまう。小さすぎず、大きすぎない絶妙な塩梅が大切なのです。
さて、先日RMKサマーコレクションを一足はやく試していたところ……、思わず「あ、これは!」と声がもれました。肌を透かしてラメがラフにのるこの感じ。マナさんが使っていたものとはもちろん違うけれど、これならあのムードを再現できる!と思ったのです。
色味はシャンパンゴールドで、肌にいい感じでなじみます。これをつけるときは、リップに派手な色を塗ったり、アイラインを引いたりするのは我慢、我慢。チークも我慢。目もと以外は極力レスして仕上げるのがおしゃれです。なんならそばかすもそのまま見えるくらいの肌のほうが、抜け感が出ていい具合に。眉毛とマスカラはしっかりめに作ればぼんやりしません。チップにのせたら丁寧に塗りこもうとせず、ポンポンと「置く」感覚でのせていく。パールがのらない部分をあえて残すのがポイントです。
大人にラメは難しい。そんなイメージを覆してくれたRMKの星屑アイカラー「ザ ナウナウアイズ 02」、ぜひ4月16日発売後に試してみてくださいね。
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。