永遠にベイビー・ジェネレーションが好き

90年代リバイバルが続きます。Z世代には新しいカルチャーとして新鮮に受け入れられているなと思います。一方、90年代カルチャー、特にソフィア・コッポラ周辺の“ベイビー・ジェネレーション”をど田舎で燻りながら、憧れを持って雑誌とラジオを頼りに吸収していた私なんかは、胸がキューンとなってしまいます。それは当時から十数キロ増えた体重と白髪が混じったヘアという見た目の変化とは裏腹に、ずっと変わらない「わたし」を心の中にしまっているから。

この春は、久々にそんな「わたし」を解放したいと思います。Katieの新作バッグとともに!

Katieの春夏のテーマは「90’ Baby」なんですよ。テーマだけで泣ける。セクシーなスリップドレスやベビードールドレスを纏って力強いメッセージを発していた当時のガールズバンドやフェミニストたちにオマージュを捧げたコレクション。その中で、このバッグなら、今の私でも違和感なく持てる!と即決しました。

サンローランのトレンチコートに合わせて見ました
サンローランのトレンチコートに合わせて見ました

こちらはドリス・ヴァン・ノッテンのスプリングコート
こちらはドリス・ヴァン・ノッテンのスプリングコート

流行りのショッピングバッグ風の形に、ゼリーのような、キャンディーのようなチェーンのハンドルが可愛い。グリッターのラベンダー色は、いろんなテイストを受け入れてくれる包容力があります。例えば、フレンチシックなサンローランのトレンチに合わせて持っても、大人の遊び心という感じ。ドリス・ヴァン・ノッテンのスプリングコートにもいい塩梅のはずしになる。見た目は大人、心の中は少女も半々。今シーズンはそんなスタイリングを楽しみたいと思います。

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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