いつも機嫌よくいたいけれど、人間だもの。気持ちが落ち込んだり、イライラしたり、腹が立ったり。不安、みたいな感情がムクッと起き上がってきて、どうにも頭が冴えてしまう夜だって、まあ、時にはありますよね。
私の場合、そういう時は、その感情をひたすら感じることにしています。あれこれ理由をつけて、無理にポジティブになろう、とか、そういうことはしない派です(笑)。イライラしたら、とことん「そうだそうだ、そりゃイライラするよね、当然だ!」と思い切り同調するんです。自分の味方を自分でしてあげるみたいな。すると、ちょっとイライラが消化される(あくまで私の場合)。さらにイライラをつぶさに感じていると、「ああ、あの時ああいう出来事で、プライドが傷つけられたからイラッとしたんだな」というように、感情の根っこにある自分の意外な主張に気がついたりもします。あとはよく考えたら単純に体調が原因だったわ(ホルモンバランスとか)、なんてことも結構ありますよね。
ネガティブな感情を味わって、少し解消されたと感じたら、気分転換できるタイミングのサインです。前置きが長くなりましたが、気分転換のスイッチとして、香りの力ってすごいな、と改めてこの「ケイト・スペード オードパルファム」を使って感じました。
ピンク色のフレグランスをさっとひと吹きまとうと、第一印象はみずみずしいベリー系。だけど甘くなりすぎていないのはベルガモットの爽やかな存在があるからでしょうか。ローズエッセンスとフリージアがさらに華やかさも演出します。
ふと目を閉じてイメージを膨らませると、風の気持ちよさとか、明るい日差し、青空や花の景色が・・・・そう、まるで初夏にかけての開放感や、心地よさをぎゅっと詰め込んだようなワクワクする香りなんです。
ケイト・スペードというと、ファッションやバッグ、アクセサリーでもカラフルな配色や、遊び心溢れるモチーフなど、ポジティブなメッセージを感じるデザインが多いのですが、このフレグランスもまさにその世界観を体現するかのよう。箱にもあしらわれているピンクの「スペードフラワー」のパターンもその一つですよね。まるで四つ葉のクローバーのようにも見えますし。
嬉しいのは予期せず、この香りに触れた時。普段からフレグランスを使っていると、衣類に移って、クローゼットを開けた時にもふっと鼻をつくときってありませんか? 私は実はこの瞬間が好きでたまりません。
こういう日常のほんの些細な「幸せトリガー」、みたいな瞬間をフレグランスは作ってくれるんだな、としみじみ思います。願わくば、「イライラトリガー」に負けないくらい、自分のための幸せトリガーを日常に潜ませておきたい。フレグランスは、その一助になりうるんですね。
さらに、この商品にはボディローションも。ローションの後にフレグランスを使えば、自分の肌により馴染んでインティメイトに香る気がします。もちろんさりげなく香りを楽しみたい時にはボディローション単品でも。のびがいいので肌もしっとりするのが嬉しい。これで、さらにお風呂上がりにも幸せトリガーを作れます(笑)。さらにさらに、翌日、寝室の寝具やパジャマにも好きな香りが残っていたら、ちょっと気持ちが上がりませんか?
香りに触れて「ああ、好き」と深呼吸したくなったら、その香水はそっと自分を応援してくれるパートナーになってくれるんじゃないでしょうか。
主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。