この1年間、いろんなハンドサニタイザーを試してきました。オーガニック認証を得ているもの、エマルジョンタイプで保湿ができるものなど、さまざまなタイプがあり、新しい製品を使うたびに感動があるのですが、この度まさに「ハンドサニタイザー界の貴公子」とも呼ぶべき製品に出合ったんです。
それはフレグランスブランドFUEGUIA 1833から登場したスキンサニタイザー。FUEGUIA 1833は、調香師のジュリアン・ベデルさんによって創業され、一筋縄ではいかない香りが揃っていることでも人気のブランドです。私の好きな香りのひとつに「ビブリオテカ デ バベル」があるのですが、これは古書の重厚な装丁やインクの香り、杉の本棚などをイメージしたもの。ウッド系のシックな調香なのですが、スパイシーさもあり、どこか懐かしさもある。思い出の奥底を刺激されるような、なんとも言えないフレグランスです。
さて、そんな複雑な調べの香水を作るジュリアンさんが作るスキンサニタイザーってどんなものだろう? 興味津々で使ってみたところ、シュッとスプレーをした瞬間、ふわっとハーバルな芳香が鼻をくすぐります。なんでも45種類の薬用植物を配合しているそうで、スッキリしながらもほのかな甘みがある、なんとも心地の良い香り。殺菌にも適した濃度70%のオーガニックエタノールがブレンドされているので、手指消毒として安心して使えます。しかも精油のおかげか、肌の乾燥が気にならないところもいい! しっかりとした香り立ちなので、食事の前には不向きかもしれませんが、気分転換も兼ねてシュッと手に振りかけるのもおすすめです。私は玄関に置いているのですが、帰るたびにシュッとしているので、最近では玄関にどことなく清涼感のある香りが漂うようになりました。
物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。