2021.11.06

お出かけはロニ・ホーンのトートバッグと

少し前に遅い夏休みをとって、久しぶりに小旅行に出かけました。行き先は箱根のポーラ美術館。お目当ては開催中の『ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?。アメリカ人アーティスト、ロニ・ホーンの日本初となる大規模展です。以前テート・モダンで作品を見て以来ファンになり、出かける日を心待ちにしていました。

 森の中にたたずむポーラ美術館はロニ・ホーンの作品とぴったりハマる、最高のロケーション。作品の写真撮影も可能でしたが、ぜひ現地で御覧いただきたい!
清閑な森の中にあるポーラ美術館はロニ・ホーンの作品とぴったりハマる、最高のロケーション。作品の写真撮影も可能でしたが、ぜひ現地で御覧いただきたい!

写真、彫刻、ドローイング、本など多くのメディアで作品を制作してきたロニ・ホーン。今回も水をたたえた大きな器のように見えるガラスの彫刻、ひとりの女性を6週間にわたり撮り続けた天気のように移り変わる100枚のポートレート、エミリ・ディキンスンの詩を引用したシンプルな立体……と様々な作品が展示されています。そして、その一つ一つがポーラ美術館に差し込む光や窓からのぞむ緑、広々とした空間と調和する様子は心がジーンとする美しさ! 自然孤独といった文脈で語られることの多い彼女の作品と対峙する時間は、静かで、思考が浄化されるような感覚を覚えます。マインドフルネスとか、サウナで整うとか、どちらも体験したことないけどこんな感じかな?なんて思うほど心地いい時間でした。

素敵な体験の思い出に、鑑賞後に立ち寄ったミュージアムショップでグッズを購入。BEAMS DESIGNがプロデュースしたというグッズの中から、「Dead owl」という作品をモチーフとしたトートバッグを選びました。哀しくも愛らしい表情のフクロウのはく製写真がプリントされているバッグは、黒や白ではなく深いネイビーというカラーリングがロニ・ホーンの世界観とよく似合います。B4サイズがすっぽりと入るので仕事の日に資料を入れたり、休日にたっぷり買い物をするときにも頼もしいサイズ感。持つたびに楽しい休日が蘇るのもうれしくて、さっそく愛用中です。展覧会の会期は来年の3月までと長いので、ご興味のある方はぜひ箱根へ! 私もまだ完成していなかった図録を求めて、今度は冬休みに出かけようと目論んでいます。

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エディターHA

ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。

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