言わずと知れた、ジル・サンダーさんとユニクロの共作、「+J」。発売当時、話題となったのはカシミヤブレンドのラグジュアリーなコートに「生きているかのごとく」揺れ動くプリーツスカート、さりげないツイストが光るニット……でした。メンズのアウターをチョイスするエディターもいましたね。が、実は実はの狙い目はこちらです。
カシミヤ100%のビーニー。これを見た瞬間、ヨーロッパでの光景が頭をよぎりました。冬のダークな装いにきれいな色のビーニーをきかせる人を数多く見かけたのです。ニットキャップって、カジュアルに陥りやすい。パリやミラノで見かけた彼らみたいなムードで、サラリとトッピングしたいと思ったものです。
その点、こちらのシュッとしたリブを見てください! ミドルゲージの編み地がいい按配。上質なコートやクリスプなシャツの大人な「外し」に丁度よい。ほかにもワインやキャメルなど素敵なカラーパレットが揃っていますが、私はウェス・アンダーソンの映画『ライフ・アクアティック』な気分で赤をチョイス。
ちなみに、ニットキャップを被るとおでこがかゆくなる問題に悩まされていた私。カシミヤ100%のこちらはモチノロン、しっとりしなやか。ストレスフリーなかぶり心地で冬の相棒となりそうです。
エディターNAMIKI
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。