最近、大きな衝撃を受けた出来事がありました。そのときに思わず心の中で呟いたのが、この一言。
「お水さん、ごめんなさい。私、あなたのポテンシャル舐めてました…」
解説をしますと、飲んだお水があまりにも美味しかったのです。これまで一体お水の何を味わっていたのか、というくらいの感動です。中身はというと、以前と一緒。違ったのは“器”でした。
人生で初めてお水に深く感激させてくれたのが、このTIFFANY & CO.のグラスです。 まず造形が美しい…!先述の美味しさエピソードそっちのけでお話してしまいますが、お家の机の上に置いておくだけで、まるでオブジェを飾っているかのような高揚感を感じます。急にQOLが跳ね上がったように錯覚してしまう魔法のコップです。照明下はもちろんのこと、太陽の光を浴びている姿が本当に本当に美しく、ガラスが描くなだらかな曲線の中に、虹が掛かるのです。それもとても繊細な煌めきで、「わ!虹!」とテンションが上がるというより、心地よいまどろみの中でぼんやりとその美しさにうっとりしてしまう、というニュアンスです。お水の美味しさに変化をもたらした秘密も、きっとこの意匠にあるのではないかと思います。下に向かってガラスがぽってりと分厚くなっているのですが、飲み口は華奢。だけど不安になる薄さではなく、安心感のある飲み心地です。この(きっと計算され尽くした)絶妙なフォルムと口触りが、お水のポテンシャルを最大限発揮させてくれるのではないでしょうか。
洗練されたシャープなビジュアルとは裏腹に、「お水が美味しいって、こんなにも幸せなことなんだ......」と心をやさしく満たしてくれるグラス、ぜひ、一度試してみていただきたいです。
周囲の人の着こなしが気になって仕方ない私服ウォッチャー。
街でも目を光らせています。ミニマルで、少しひねりのある服が好きです。