白状します。マスクで口元が見えないのを良いことに、ここ数年リップケアを怠っていました。マスク内の湿気のおかげか乾燥して表皮が剥がれてきたりすることも無かったため、随分長い間放置していた気がします。しかし、つい先日鏡の中の自分を見つめて思ったのは、「わたしの唇、ごわついている」ということ。密かに口紅を忍ばせてみても、なんだか乗りが悪い気が。マスクの下であぐらをかいていたら、実はしっかりその影響が出てきている!そんな小さく悲しい気付きを経て、最近愛用し出したのがシャネルのル リフト クレーム レーヴルです。
私がこれまで信じてきた、「何かを潤すために必要なのは水分量」という考えを打ち砕いたのもこのアイテム。今まで行ってきた唇ケアと言えば、水分を豊富に含んだリップクリームを夜とにかくたっぷり塗ることでした。でも、肌に何かを塗る行為が苦手な私にとっては、時にこのべたっとした感触が苦行になることも(日焼け止めなど、以前は大大大の苦手でした)。一方のこちらは、こっくりとしたクリーム状なのに、手に取ると意外とさらっとした質感。少量を軽く乗せてみると、まるで白い膜を張ったように唇を繊細に保護してくれます。使ってみて直感的に、「これは大量に塗らなくても良いやつだ」と心得る感覚がありました。濃密なクリームが、ほんの少しでもきめ細かく唇に密着するのです。
翌朝、顔のスキンケアをしていて「なんだか唇が柔らかい」と感じたのは、気のせいではありませんでした。個人的な実感ですが、確かに、昨日までのごわつきが無くなったのです。ケアは続けてこそ効果が出ることが多いですが、怠け癖がある&飽きっぽい私にとっては、三日坊主になりやすいのが悲しいかな事実。1日で効果を実感できるのは、とてもとても有難いことです。こちら¥10,120と少し値は張るのですが、良いとされるものの所以を、一人噛み締める毎日です。また、繰り返すようですが本当に薄っすら塗っているだけなので、内容量がほとんど減らないのも嬉しい。実はコスパも良いのでは、と思ったりしています。
マスクで常に顔の半分を覆う日が続きますが、その影響か、束の間見える相手の口元に目がいってしまうこと、増えた気がします。その数分・数秒を美しい唇で迎えたい…。そんな気持ちで、今日もこのトリートメントとリップケアに勤しみます!
周囲の人の着こなしが気になって仕方ない私服ウォッチャー。
街でも目を光らせています。ミニマルで、少しひねりのある服が好きです。