22年春夏は、久々に空前のデニムブームが到来しそうです。SPUR4月号でも11ページの大特集を組むほど! そこで、手持ちのデニムと向き合いつつ考えたのは、スタンダードなアイテムだからこそ、更新するタイミングなのでは?ということ。一方で、デニムがもたらす環境へのインパクトを考えると、ホイホイと買い足せるアイテムではないなというのが正直なところです。そんなモヤモヤした気持ちを前向きに変えてくれたのが、アンダーソン アンダーソンからデビューした和紙のデニムです。

環境に配慮した素材、工程を経た和紙のファブリックを使い、オーセンティックな日常着を提案しているアンダーソン アンダーソン。下着やTシャツが人気なのですが、肌心地の良さだけでなく、和紙ならではの機能性(消臭効果や速乾性など)が素晴らしく、敬愛する先輩が愛用していたので気になっていました。展示会にお邪魔させていただいたところ、新たにデニムが仲間入りするとのこと! 3年周期で安定的に採れるサステイナブルな天然素材、”アバカ(マニラ麻)”を使用している和紙のデニムは、一般的なデニムよりも軽く、薄手なのが特徴です。触ってみると「うわ!本当ですね!!」と思わず声が漏れるほどでした。
こちらのウォッシュドデニムはくるぶし丈がかわいらしいテーパードタイプ。肌にあたる面に和紙糸を採用しているだけあり、さらさらとした感触が癖になりそうです。さらに、UVカットや消臭機能、そして湿気を吸って放出するため蒸れないといううれしい機能も備わっているとのことで、これからの季節にちょうどいい! 何より、その日プレスの方が心地よく着用されている姿を見て、ピンときました。これこそ、私のデニム最適解だ!と。しかも、彼女は裾をカットオフしたラフなムードでとっても素敵だったのです。



顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。