東京では桜が開花し始め、うっかりしているとすっかり麗らかな春本番ですね。私事ですが、重いコートを脱いで薄手のアウターを羽織り、街や自然の中をゆったりとお散歩するのにハマっています。例えば先日は、知人とのんびり歩いている道中で満開に咲き乱れるミモザの木に遭遇。太陽の光を目いっぱい浴びた眩しいほどの黄色と青空のコントラストと言ったら... (感動) 。日常に潜む小さな発見に、「はあ、春だなあ。幸せだなあ」と、束の間心癒されています。
そんな風に散歩の魅力を感じざるを得ない季節が到来しましたが、今日は、私が一人街ぶらをしていた際に出合った、とあるポストカードについて書こうと思います。
それは、以前こちらの記事で書かせていただいたアーレムのアイウェアを受け取った帰り道のこと。渋谷から神宮前方面に(眼鏡を通して見える景色がとってもクリアで、これまたちょっと感動しながら)とことこ歩き、次は代々木へ~と歩みを進めていたところ、道路沿いに何やらこじんまりと佇む素敵なショップを発見。ふらっと立ち寄ると、紙を専門に扱うPAPIER LABO.というお店でした。入店すると、セレクトされた”紙”にまつわる美しい商品たちが肩を並べています。そこで一番に目に飛び込んできたのが、壁に並べられた麗しいポストカードの数々でした。印刷物のはずなのに、遠くからぱっと見ただけで、まるでそこに実物が埋め込まれたかのような繊細さと奥行き...! アートピースや絵画と見紛うような昆虫や植物モチーフが、壁面を飾っていました。
その中から私が手に取ったのは、こちらの石のカード。まるで宇宙の神秘をぎゅっと凝縮したような夢幻的な出で立ちです。ショップの方とお話をすると、これは中国の南京に実際に存在する石だそう(嘘のようなまことの話です)。BIENVENUE STUDIOSという、自然物をテーマにしたグラフィック ユニットが印刷までを手掛けていると教えていただきました。
千円ちょっとでこんなにも心が満たされるのか と驚くほど良い気分で購入し、自宅に迎え入れました。帰宅後丁寧に袋から取り出すと、少しざらつきのあるカードがお目見え。ビジュアルだけでなく、触覚を刺激する質感も加わり、何とも言えぬ充足感です。様々なもののデジタル化が進む世の中ですが、改めて”紙”のもたらす感動と素晴らしさを実感したお買い物でした。眺めるたび、地球の神秘と美しさをまざまざと見せつけてくれるこのポストカード。小さな幸せって人生の醍醐味だなと再確認しつつ、一期一会の出合いに感謝した近頃です。
周囲の人の着こなしが気になって仕方ない私服ウォッチャー。
街でも目を光らせています。ミニマルで、少しひねりのある服が好きです。