見た目はチャラいのに実は硬派とか、やんちゃなのに根はいいやつ、とか。そういうキャラクターに弱いんです。理想のパートナーは子どもの頃から『シティーハンター』の冴羽獠。『花より男子』なら圧倒的に道明寺司。
というのはさておき、私の好きなタイプが凝縮したようなコレクションを発表してくれたのが、今シーズンのdoubletです! 三鷹の閑静な農園を舞台に、登場するのはめちゃくちゃパンクな輩たち。昔のロンドンキッズみたいなライダースにダメージデニムや、ほつれたニットにつぎはぎだらけのビッグジャケットなど、やんちゃ感満載なアイテムばかり。なんですが、実はかなりエコフレンドリーな工程で作られたもの。ショー後に、デザイナーの井野さんが語っていた「すっごい不良が、路地裏で捨て猫の世話をしていたら、ちょっといいなと思いますよね」という光景に、めっちゃ共感。真面目にサステイナブルに取り組んで、美しく綺麗な服に昇華する必要はなくて、面白い!かっこいい!と素直に思えるものが、実は配慮された作りだった、というくらいが私も好きです。
なので、この春はこちらのタイダイスウェットパンツをヘビロテ中です。オーガニックコットンとリサイクルコットンの混紡素材のパンツは、残り物の野菜から抽出された染料で染められています。ちょっと泥臭い感じも狙い。ウエスト周りは祖母が見たら、繕ってくれそうな感じで、細部が破れてます。ぱっと見はおや?と不安になるかもしれませんが(苦笑)、着用するとかっこいいフレアシルエットになるんですよ! かっちりとしたジャケットとも好相性で、本当に仕立てがしっかりしているなあと感心します。在宅ワークの日はもちろん、出社する日も履いているので、週に3日以上はリアルに履いている、春一番のパンツです。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。