チーク全盛時代。そこに濃いリップを合わせると、ちょっとトゥーマッチなんですよね。そんな時に重宝するのが、素の唇を「底上げ」してくれる粘膜の延長線上のベージュ。イヴ・サンローランのルージュ ピュールクチュール ザ スリム グロウマット 210です。唇にするスルッとなじむマットな質感で、レザーのようなほのかな光沢を宿します。
ベージュのリップって本当に色味が難しい。自分のスキンカラーとの相性が大切で、少しでも暗すぎるとずんと表情が沈んでしまうし、明るすぎると顔から浮いて野暮ったく見えてしまう。このベージュはちょうどよい赤みと黄みを帯びていて、肌なじみしながら顔の印象を引き締めてくれます。目立つわけではないけど、周到な色。トレンドのチークをしっかり入れても、良バランスに仕上がります。ポーチにそっと潜ませておきたいリップスティックです。
エディターITAGAKI
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。