2022AWコレクションで注目を集めていた白いタンクトップを1枚で着る提案。BOTTEGA VENETAやPRADAのLOOKに心奪われた方も多いのではないでしょうか。私もこの夏は白いタンクトップを新調しようと考えていたところ、8月号の撮影準備中に素敵な出合いがありました。スタイリスト佐々木桃子さんがリースしてきてくださったFUMIKA UCHIDAのタンクトップです。
一見なんてことないデザインですが、こちらは“大人が一枚で着やすい”仕掛けが詰まっています。まずストレッチの効いたメッシュ素材。柔らかな着心地はもちろんですが、つるっとしたコットンのものよりもずっと表情豊か。それが“肌着”ではなく“おしゃれ着”であることを印象付けてくれます。それから絶妙な生成り色にも惹かれました。目が覚めるようなクリーンな白の洗練されたムードに憧れはあるけど、自分がもしも一枚で着ることを考えるとちょっと照れ臭い。だから爽やかすぎない曖昧な色がいいんですよね。
そしてこのタンクトップの最大の特徴は裾についたガーターベルト。狭く首が詰まった男性用の下着をもとにしたというフォルムに、フェティッシュなディテールをプラスした中性的なルックスは唯一無二。手持ちのベーシックなボトムと合わせるだけでサマになりそうだと、撮影中に購入を決めました。ハリのある肌や引き締まった腕を持つ20代とは違って、シンプルなアイテムでの肌見せは勇気が出ない30代後半の私。露出度の高さよりもデザイン性の高さに目がいくこのアイテムなら、思い切って“タンクトップ1枚”のスタイリングにもチャレンジできそうです。とはいえあまりにぷにっとした脇肉はどうにかしたい……と思いながら肌見せする日を夢見て腕立て伏せに勤しむ日々です。
ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。