30代後半の私が10代の頃、憧れの先輩たちにはスケーターが多く、その影響でスケートカルチャーに夢中になりました。もう20年以上、昔の話ですが……その頃からVANSは常に気になる存在。時たま新作をチェックしたり、ヴィンテージショップに行くと可愛いモデルがないか探したりして、コレクターとは言えないもののシューズクローゼットにはお気に入りのVANSがいくつか並んでいます。今日はそんな中から、いまお気に入りの1足をご紹介。
数年前に発売されたVANS×MoMAのコラボレーションモデルです。定番の“オーセンティック”にアクションペインティングの先駆者であるジャクソン・ポロックの名作『One:Number31, 1950』を、デジタルプリントで落とし込んでいます。2回にわたって発表されたコラボレーションはダリやモネ、ムンクなどの有名アーティストたちの作品が採用されていましたが、その中でもともとジャクソン・ポロックが好きだったこともありこちらに一目ぼれしました。
購入した際はコレクターのような気持ちでゲットしましたが、使い始めてみるとこのスニーカーがとても優秀で! 「少し派手かな?」と思ったもののシックな色がベースとなっているので合わせやすく、一方でほどよいインパクトがあるのでコーディネートのポイントになる。暑さと疲れからコーディネートを考える気力がなく、Tシャツとワイドパンツといった過ごしやすさ重視のシンプルな服装の日が増えているものの、このスニーカーがアクセントになってくれて地味見えを回避。しかも履いていると「それってもしかして……」なんて声をかけられることも多く、カンバセーションアイテムとしても活躍してくれます。足を入れるたびに心躍る“履けるアートピース”で気分を上げて、酷暑を乗り切ろうと思います。
ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。