ウー・ウェンさんのレシピに心救われる

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夏から先月にかけて、心身ともに余裕があまりなかった時期が続き、暑さもあいまってキッチンに立つ気力をしばらく失っていました。もとより自炊がお世辞にも得意な方とはいえず、簡単に、なるべく栄養が取れるものを! という一点集中型で取り組んでいたものの、すっかりそのペースも下降。外食や買ってきたものが主力となる日々に。個人的に、自炊はリズムが第一だと感じていて、キッチンに立つ日々の軌道に乗ればある程度継続できるものの、ひとたび途絶えるとそこからまた波に乗るのが難しい。そんな自分を奮い立たせるために、新しいレシピ本を購入してみました。信頼を寄せる料理家先生による簡潔明瞭なレシピ本「ウー・ウェンの炒めもの」です。

まずトライしたのは、パラパラとページを繰って食欲が湧いた(カバーにも掲載されている)青椒肉絲。材料を買ってきて、レシピ通りに忠実に。材料はなるべく均等に切り、下拵えを済ませてからフライパンでじゃじゃっと炒める。いつも自分で作る雑・野菜炒めと比べて、その仕上がりのまったく異なること! つやつやしたごま油をまとった、ジューシーな味わいに。白米も驚くほど進んでしまいます……。ちゃんと自らの手でご飯を作り、食べて、片付ける。おざなりになっていた生活を立て直そう、と美味しい炒めものを頬張りながら強く思ったのでした。そのほか掲載されているレシピでは、小松菜の塩炒めも絶品でした。こちらもシンプルな味付けにも関わらず、自己流とはこうも異なるのか!と感動するほど。少しずつ他のレシピにも挑戦しているところです。忙しい日の夕食は、こちら一品とご飯、できれば汁物をひとつ加えたら、心も体も十分満たされる。ウー・ウェン先生、ありがとうございます。季節の食材を意識しながら、無理のない範囲で毎日の食事を大事にしていきたいです。

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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