あれは、約20年前・・・・。社会人になって、初めての夏休みに母親とパリへ旅行に行きました。その時に母娘で訪れたのがカルティエのショップ。 そこで出会ったのがこちらの名品、トリニティのイヤリング(ピアスタイプ)です。自分にはまだ分不相応なんじゃ、と思いながら悩んでいると母親が「あら、いいじゃない!」と背中を押してくれました。
それからしばらくはここぞ!という時にも、デイリーにも愛用していました。しかし、あるあるかもしれないのですが、気分が変わって、しばらくジュエリーボックスにしまい込んでいる時も・・・。ただ、不思議なことに最近またこのピアスをつける気分が戻ってきて、スタメンジュエリーになりました。
久しぶりのジュエリーとの蜜月に、これって、なんだか20年来の親友みたいだな、とふと思いを巡らせます。めちゃくちゃ仲良くて、毎日のように一緒にいて、なんでも語りあっていても、お互いそれぞれの人生を歩むと少し疎遠になること、あるじゃないですか。でも、久しぶりにどちらかともなくふと連絡を取り合って、一度会って話すと、昔と変わらずトークがめっちゃ盛り上がる・・・。頻繁に会っていても、会わなくても、距離や時間も超えて分かり合える存在。
名品って、親友みたいに人生に寄り添って、どんな自分も受け入れてくれる包容力があるんだなあ、と。
このさりげないサイズ感とデザインが、ネックレスなど他どんなアクセサリーとも相性がいい。加えて、冬ならではのタートルとか、マフラーの耳元にちょうどいいエレガンスが宿るんですよね。
ホワイト、ピンク、イエローの3種のゴールドで構成されているトリニティシリーズは、1924年に誕生。ということは約100年もの年月を生き抜いたデザインということ。その事実に感服しながら、人生100年時代と言われる今、おばあちゃんになっても耳元を飾って、ともに人生を謳歌したいと思いました。そして買った時のこと、背中を押してくれた母のことや、積み重ねた時間を懐かしく、楽しく思い出したいです。