牧場の風景がぎゅっと詰まったクッキー缶

「宝石箱のようなクッキー缶」という言い回し、現物を目の前にすると本当にその通りだなあと深く頷いてしまいます。それくらい四角い箱にびっちり詰まった焼き菓子たちは神々しい。そんなきらきら輝くお菓子を時折ポチっては明日…明日届くから! と自らを鼓舞し、仕事へのやる気をブーストしている日々です(心の中で「自家発電」と呼んでいます)。先日頼んだ「ONOMICHI DONKEY PARADISE」のひと缶も、可愛さと美しさとおいしさが三位一体となった癒しのひと箱でした。

缶のイラストは、影絵作家の藤城清治さんによるもの

5頭のロバファミリーが暮らしている尾道ロバ牧場のオリジナルクッキーです。今回頼んだ“春バージョン”は、限定でいちご味のフラワーモチーフも加えられている特別仕様。小麦粉と3種のスパイスがブレンドされたクッキーをベースに、瀬戸内のレモンやカカオなどのアイシングの酸味や苦味がきゅっと効いていて食べる手が止まりません。牧草地を思わせるスギナのクッキーも、どこか青っぽい香りがして春を感じます。ロバがゆったり暮らすランドスケープをぎゅっと凝縮して詰めたようなひと缶、じっくり味わうべきとは思いつつも1日半ほどで完食してしまいました……。幸せは儚いです。誰かへのギフトと称して、また頼みたいなと機会を伺っています。次尾道に訪れるときは、こちらの牧場にも訪れてみたい。

発売したばかりのSPUR6月号では「春の美食SPO」と称して食に精通した大人たちによる、本気のお取り寄せレコメンドも集結。ページを繰りながら、アレもコレも……とつい目移りしています。この春も自家発電、捗りそうです。

あんなにたくさん入っていたのに、とちょっと切ない気持ちににもなりました
あんなにたくさん入っていたのに……とちょっと切ない気持ちにもなった、最後のロバ

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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