幸せの黄色いバッグは【プラダ】でした

毎年この日を迎えるたび、ファッションには何ができるんだろか、と自問自答しています。

昨年は12年前に買った靴をもう一度取り出して履いているとこちらのコラムで紹介しました。まだまだ先が見えなくて下を向きがちだけれど、視界に花柄が見えるだけで救われる。そんな気持ちでした。

プラダの黄色いバッグ
海から回収されたリサイクルプラスチック素材でできている「リナイロン」シリーズのバッグ

今年は少し違います。3年ぶりに海外出張が許可され、ミラノ・ファッション・ウィークの取材に行ってきました。韓国を中心としたセレブリティの来場もあり、ミラノの街中、ポジティブな熱気に包まれていました。そして、さすがのクラフツマンシップで、ミラノブランドのコレクションはどこもため息が出るほど素晴らしかった。見て、触って、感じることで、全身の細胞が瑞々しく蘇るようでした。ああ、やっぱりモードには力がある。もっともっとファッションの力を信じたい! そう強く思いました。

実際は、スマートフォン二台を両手に持ち、さながらパパラッチのような働きをしておりまして、首も肩も痛すぎる日々を送っておりましたが(汗)、モードの現場は最高です!

プラダの黄色いバッグ
リストストラップで持ち運びも楽々!

そんな思いを形に残しておきたく、最終日に駆け込んだ店がミラノを代表するPRADAです。数年前から友人が愛用していて素敵だなと思っていた、リナイロンの巾着バッグ。店頭には淡いピンク、ブルー、ベージュが陳列されていましたが、「ちょうど今日新色が入ったんです」と店員さんがバックヤードから持ってきてくれたのが、目の覚めるようなレモンイエローでした。もう、このカラーリングに瞬時にエナジャイズされまして「これにします!」と即決。

プラダの黄色いバッグ
内側のロゴの装飾もお気に入りポイント

取材をやり遂げた達成感と高揚感をこのバッグに詰め込んで、この春はたくさん持ち歩きたいなと思っています。そして、みなさまにもファッションの楽しいパワーをお届けできるよう、精進したいと思います。

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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