ジェントルモンスター、ちょっと遠い存在だと思ってました。
日本初店舗がオープンし、ストレイキッズのフィリックスが来日したのも記憶に新しい。華やかなK-POPスターが愛用しているのは言わずもがな、フェンディやメゾン マルジェラとのコラボレーションでも有名な韓国のサングラスブランド。若々しくエッジィなイメージは実に魅力的ですが、自分には似合わないような気がしていました。
ソウルへ出張した時のこと。空き時間にデパートをぶらぶらしていると、ジェントルモンスターの店舗が。ミーハー魂全開で、同僚とキャッキャしながら足を踏み入れました。
ミニマルな空間に個性的なデザインがずらり。黒や茶などベーシックな色であっても、かけてみるとやはり存在感があります。そんな中で、ふと目に止まったのが「OBON」というモデルでした。
一見シンプルですが、リムの中にレンズが隙なくハマっていて、横から見ると超フラット。普通はリムとレンズの境目がくっきりしていたり、レンズが自然とカーブしていますよね。「OBON」は、その名の通り、スパッと平面でカットしたかのよう。なんともモダンです。ワントーンのカラーシェードで、リムやブリッジ、テンプルは透け感があって淡く、軽やか。
試着して恐る恐る鏡を見入ると、思ったよりトンガリ指数控え目。ラウンド型ゆえか、肌馴染みのいい色だからか。大人がかけても「無理してカッコつけてる」感がない。いい意味で「一見普通」なのですが、かすかに、しかし確実に漂う「非現実み」。なるほど、デザインの狙いがわかった気がしました。
私たちはよく、欧米人と比較して「平たい顔」なんて自嘲しますよね。だけどこれは、「造作のひらたさ」を逆手に取っているのではないか。つるんと凹凸に欠ける顔に、スーパーフラットなサングラスをかけると、未来的でミステリアスに。自分がすごくクールな存在になったかのようです。
レジに持参すると、一見近づきがたいムードのスタッフが、ささっとサイズを調整して「キツくない?」と丁寧に聞いてくれます。ツンデレ効果なのか、好感度も爆上がり!(単純です)
ちなみに私、サングラスを買うたびになくしてしまうウッカリ癖が。この夏こそ、お気に入りを大切に使いたいものです!