先日、会社員人生初の海外出張で、ミラノへ行きました。タイトなスケジュールの中、無事撮影を終え、さっ、あとは帰るだけ……と気を緩めたそのとき!
帰りの飛行機が、ストライキの影響で大遅延。ようやく乗れたと思ったのもつかの間、目的地ではない空港にいったん止まる(なぜ?)などの遅延に次ぐ遅延。
当然、乗り継ぎの羽田行きの便は逃してしまい、フランクフルト空港に到着したのは現地の夜10時半。決死の想いで次の日の振替チケットをゲットし、空港で待機することになりました。
夜中の空港でバックパッカーのごとくベンチで眠り、たまに歩き回ってみたり、ネトフリを見たりして時間をつぶし続け、朦朧とする意識の中で朝を迎えました。ちらほら空港内のお店がオープンし始め、あてもなく歩き回っていた私の目に、大量のぬいぐるみが飛び込んできたのです!
それは、有名なメーカー「シュタイフ」のぬいぐるみたちでした。ぬいぐるみに目がない私でしたが、ほぼ徹夜明けの鈍る判断力の中でも「ゆかりのない土地のお土産は買わん!」という意地を発揮。「シュタイフ どこの国」の検索結果はしっかりとドイツだったので、安心して吟味することに。バキバキの体、しょぼしょぼの目で手に取ったシュタイフのぬいぐるみは、ふわふわでやわらかい。やさしい肌触りに、思わず涙が出そうに……。
調べてみると、彼の名前は「T-RexのJoshi(ヨッシー)」。「カドリーフレンズ」というキッズ向けラインのアイテムで、生まれたばかりの赤ちゃんでも安心して遊べる厳選した素材を使用しています。Cuddly(カドリー)は「愛くるしい、抱きしめたくなるような」という意味。泣けてくるぐらいやさしい手触りには、説得力がありました。
当初の予定ではトランジットに余裕はなく、ゆっくりとお土産など見て回れなかった状況。「ここに取り残されて出合ったのも、何かの縁に違いない」と、日本へ連れて帰ることに決めました。手のひらに乗る小ぶりなサイズ感にキュンときて、「まだまだ手荷物に入るし…」と、T-Rexのヨッシーに加え、ユニコーンも購入。安定性のある座りのよさは、会社のデスクに置いておくにもぴったりです。
ちょうど出張中に人事異動があり、SPUR編集部行きが決まっていたわたし。ユニコーンは、お土産兼チングぬいぐるみとして、これからお世話になる同僚にプレゼントしました。同僚はユニコーンのごとく大きく羽ばたけるように、わたしは恐竜のごとく……大暴れできるように!?これから、頑張っていきたいと思います。