たかがポロシャツ、されどポロシャツ。私は思い切って、MIU MIUでゲットしました。
ご存知の通り、ただいまユニフォーム・ファッションが流行中。SPUR8月号でスナップ特集を組んだ際も、シャツにプリーツミニという制服ちっくな装いが人気でした。この現象、私には非常に感慨深く思えたのです。
なぜなら。話は逸れますが、私はSPUR以前にティーン誌や「赤文字系」など多様なファッション誌の編集に携わっていました。個人的にユニフォーム・ファッションは大好き。ですが、「学生時代を思い出すから、着たくない」という声を多くの女性から長年聞いてきたため、日本では流行らないと考えていました。その確信が覆ったのです。
超超私見ですが、今、みんながユニフォームをストレートにファッションとして楽しめるようになった要因は、MIU MIUにあるんじゃないかと。MIU MIUが火付け役となったトレンドで、日本人独特の「制服観」が払拭されたんじゃないか、と思うのです。
まず2022年の春夏。シャツやニット、スカートをぶった切って(言葉遣いがラディカルですいません)プロポーションを新鮮にしたコレクションには、編集部に衝撃が走りました。その流れを汲んだ2022年秋冬コレクションには、ウィンブルドンのテニスコートに舞い降りたような、キュートなスポーツ要素が。ポロシャツにプリーツミニと、散々見たことがあるアイテムだけど、なんだかフレッシュ!! ユニフォームは着なきゃいけないものではなく、ときめく服。そんなマインドセットに変わった気がします。
というわけで「シン・制服ファッション」の本家本元で、このポロニットを見つけました。一見ベーシックなれど、ディテールは計算されています。ちょっと大きめの襟やストライプづかい、胸元のパッチがレトロモダン。オープンワークで透け感のある身頃やパフ袖が愛らしい。この「ちゃんとデザインされてる」感が大事ですよね! 一枚でおしゃれに決まるから、「コスプレ」に陥ることなく、大人も堂々と楽しめます。
毎日Tシャツな夏のカンフル剤に。綺麗なスラックスやスカート、ジュエリーと合わせれば、ディナーにも着ていけますよ。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。