生まれて初めて、口紅を一本使い切りそうです…！
コスメの中では、ダントツで口紅が好きです。初めて化粧をしたのもリップからだったし、中学生の頃、少し背伸びをしてデパートで買った初めてのコスメも口紅でした。黒のキャップを取って、くるくるっと回すと鮮烈な赤があらわれる……。そんな色のコントラストに心奪われ、何より、自分が大人の仲間入りをしたような気持ちになったことをよく覚えています。以来、口紅は私にとって、自分に自信を与えてくれるお守りのような存在。愛が溢れすぎるがゆえに、次から次へとたくさん買いすぎてしまう＆お気に入りアイテムの入れ替わりが激しいため、実は今まで一本も使い切ったことがなかったんです。口紅って実はドラえもんの四次元ポケットみたいに、永遠に減らないブラックホールなのでは？ とすら思ったほど。
そんな私だったのですが、ついに、“底見え”した運命の一本にたどり着きました。
NARSの「リップスティック 2912」(¥3,850)。このリップ、とにかく色と質感が最高です。前もこちらの記事で紹介しましたが、しつこく推します。だって素晴らしいから！
ベースになっているのは、赤レンガのようなブリックレッド。そこにボルドーのようなニュアンスが加わり、なんとも言えない深みのある発色に。例えるならば、成熟して、少し樽の渋みやスパイスも効いた赤ワインのような感じでしょうか。NARSらしいモードな発色の中に、大人の気品を感じさせるカラーです。
そして、とにかく肌なじみが良い。私は、くすみがち＆黄色がかった肌なのですが、このリップをつけていると「その色、すごく肌に似合ってるね！」と褒められること多数。そんな風に言ってもらったことは、今までありませんでした。肌まで美しく見せてくれるなんて……！ 本当にありがとう。
加えて、質感がまたお洒落。ソフトマットで少し艶のある仕上がりで、ちょうど“今っぽい”表情にしてくれます。つけ心地も滑らかで、唇からも浮かない。付け直した時も、綺麗に塗れます。
とにかく万能なこのリップ、実は友人も同じ色を愛用していた！ という驚きの事実も。人気の高さが窺えます。
私が購入したのは、ちょうど1年ほど前。それからというもの、ほぼ毎日のようにつけていました。さすがに365日使い続けると、底が見えてくるものなのですね。ちょこんと尖った先端部分も、とても愛おしく感じます。
あと余命何週間か、というところまで迫りきっていますが、ラストスパートを駆け抜け、そのまま二本目へ突入しようと思います！
シンプルだけれど一癖ある服を求めて三千里。日々、モードを追いかけています。淡水パールと洋梨が好き。
