外観を飾るのは現代美術家、ローレンス・ウィナーのタイポグラフィ 2020年にリニューアルオープンしてから、ずっと泊まってみたいと思っていた前橋にある「SHIROIYA HOTEL/白井屋ホテル」。先日ついに念願が叶いました! 4年間思いを募らせていたのですが、こちらの期待をぐっと上回るそれはもう大満足のステイに。ぜひ充実の内容をご紹介させてください。 入った瞬間圧倒される吹き抜け 江戸時代に創業し、森鷗外、乃木希典など多くの芸術家や要人に愛された「白井屋旅館」が惜しまれつつ廃業したのが2008年。2014年に再生プロジェクトが始動し、約6年の月日をかけてリニューアルしたのが、今の「SHIROIYA HOTEL/白井屋ホテル」です。建築家の藤本壮介さんが設計を担当し、1975年に建造された建物を生まれ変わらせました。4階分の床と天井をぶち抜いた吹き抜けと、レアンドロ・エルリッヒによる《Lighting Pipes》は圧巻です! 館内のそこかしこでアート鑑賞 ここはまさに「アートに泊まる」ホテル。館内を歩けば杉本博司、ライアン・ガンダー、宮島達男などなど国内外のアーティストによる作品を近距離で鑑賞することができます。希望すれば、スタッフの方にアートツアーをしてもらえ、解説を聞くこともできるんです。制作の過程や、所蔵された経緯なども教えてもらえるのですが、行った時の楽しみが減らないよう、ここではあえて詳細は書かないでおこうと思います! 部屋からも食事からもクリエイティビティを感じて ディナーコース¥16,500 ドリンクペアリング ¥10,000 プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンや建築家のミケーレ・デ・ルッキが手がけたコンセプトルームはもちろん、一般的なお部屋にもアートが飾ってある徹底ぶり。 ホテル併設の「the RESTAURANT」でも、アーティスティックな"上州キュイジーヌ"のコースをいただけます。群馬って食材の宝庫だったんだ!という新しい発見があるほど、土地の野菜やフルーツをふんだんに使用。おきりこみや焼きまんじゅうなど郷土料理を再解釈したオリジナリティあふれる一皿をいただけます。 近隣にもアートスポットが! ホテルから徒歩圏内には、リトゥンアフターワーズの山縣良和さんによる初個展「ここに いても いい」で話題となったアーツ前橋があります。さらに昨年5月にはまえばしガレリアもオープンし、アートを楽しめるスポットがたくさんありました。 都内からだと、2時間半〜3時間程度で行ける前橋。早起きせずともお昼くらいに着けて、次の日は朝ごはんを食べて帰路に着けばお昼には自宅に帰れます。まさに1.5日でアートに浸れる最高のエスケープ! 忙しい大人にこそ、前橋旅行を選択肢に入れていただきたいです。 カルチャートピックス 陶芸の町、【岐阜県多治見】の魅力。桑田卓郎のアトリエを訪ねて - カルチャートピックス | SPUR カルチャー特集 【倉敷・益子など】1泊2日の国内クラフト旅プラン - カルチャー特集 | SPUR エディターUENO 好きな服はワイドパンツとタイトスカート。インドア派なのに趣味は海外旅行。タイ料理とお寿司に目がありません。なぜか両極端なものに惹かれる毎日です。 記事一覧を見る