ウッディで甘くてほんのりスパイシー、奇跡の三拍子 星の数ほど香水はあれど、自分が求めているドンピシャの香りを見つけることって本当に難しいですよね。私は、季節や気候によっても、その日の気分によっても振れ幅が大きいので、常に理想の一本を求めて文字通り“嗅ぎ回って”います(笑)。 「さすがバイレード」と思わせる絶妙なバランス 最近はかなり寒さが厳しくなってきたこともあり、甘めの香りが気分。上質なニットに包まれているときのように、ふわふわと香り立つムスクや、パウダリーな香調を探し求めていたところ……ようやく見つけたのです! バイレードから今年の秋に発売された、「デザート ドーン」(50ml・¥26,070)。「砂漠の夜明け」という名前から、かなりエキゾチックなのかな? と思っていたのですが、これがなんとも洒落た“甘ふわウッディ”なんです。 ひと吹きすると広がるのは、カルダモンのスパイシーな甘さと、とろけるように柔らかいウッディ。サンダルウッドとシダーウッドが濃厚に、そしてまろやかに、広がっていきます。まるで木の温もりを感じるような、不思議なあたたかさ。爽やかなウッドノートとは一線を画す、薪のような香りが心地よい。そしてムスクが全体を穏やかにまとめていくことで、なんとも言えないパウダリーな甘さへ、溶けていくのです。 例えるならば、肌寒い砂漠の夜明け、「キャンプファイヤーの残り火で焼いたマシュマロと一緒に飲むチャイの味」とでも言いましょうか。パチパチと燃える薪の匂いや、ほんのりスモーキーさが加わった、ふわ甘のマシュマロ。それを引き立てる、スパイシーなチャイ。そんなマリアージュが、鼻の奥で繰り広げられるようです。 すごいのは、バニラなどのいわゆる甘味を入れずに、「木の甘さ」を表現しているところ。そして、肌に溶け合うようなパウダリーなムスクは、石鹸のようにピュアな透明感や清潔感も醸し出します。 上質な香料を使っているからこその深みと、複雑だけれどもさりげない香り立ちが本当に洒脱で、「さすがバイレード!」と心の中で拍手を送らずにはいられません。 売り切れ続出の人気……! 小さめの50mlだとこのくらいのサイズ感 香水の企画で試してみてからというもの、ずっと忘れられず、店頭へ。そしたらやはり大人気のようで、「売り切れ」と言われてしまい……。満を持して、ようやく手に入れました! この冬はこの香りがあれば、常にときめきで心が温まりそうです。 路地裏の美容天竺からこんにちは バイレードが好きだ! - 路地裏の美容天竺からこんにちは【SPURエディターの超私的気になりコスメ】 - ビューティ | SPUR スモールグッドシングス 【BYREDO(バイレード)】のリップバームで、唇からセレブ気分 - スモールグッドシングス - ファッション | SPUR エディターMICHISHITA シンプルだけれど一癖ある服を求めて三千里。日々、モードを追いかけています。淡水パールと洋梨が好き。 記事一覧を見る