【SARTO 】大好きだったけれど着られなくなった服をよみがえらせる大作戦

オーダーメイドで“セルフ復刻“する

そんな折、SPUR11月号で着られなくなった服を再生する企画を実施することに（こちらから、「リペアのプロ・9スポット」をチェックできます）。この記事を通じてお直し＆オーダーメイドのアトリエ、SARTOを知り…希望の光が灯りました。ここなら私の服をなんとかしてくれるかも、と。件の白シャツをSARTO銀座店に持ち込んだところ、オリジナルから型を取り、生地を選んでイチから作り直すオーダーメイドが可能だと言われました。今回の場合は型から作るので、お値段は8万円ほど。

フィッティングと仮縫いで望み通りの仕上がりに

早速その場で採寸。フィッターの方は、私の巻き肩に鋭く気づきました。「肩幅を少し多めに取ってはいかがでしょう？　シルエットにはそこまで影響せず、腕を動かしやすくなりますよ」。プロフェッショナルさに感動しつつ、バラエティ豊富な白い生地に見て触れて、原型に近しいものを選ぶ時間も楽しい。ちなみに、SARTOは銀座の他にも都内を中心に店舗がありますが、遠方にお住まいの場合、宅配などでも相談を受け付けてくださるとか。
その2週間後。なんと仮縫いの段階で試着させてくださるのです。オートクチュール気分だわ…と心も高揚、素晴らしい再現度に驚きつつ、襟と裾のラインが、少しだけなんか違う…となりました。現物と見比べてみてもほとんど違いはないのですが、フィッターさんが、襟と裾のカーブのごくごく一部に、ほんの数ミリ微差があることに気づいてくださりました。この数ミリが、シルエットやムードに多大な影響を与えると、改めて服の奥深さを学んだ瞬間でした。
さらに2週間ほど経ち、完成。「数ミリのワガママ」にも対応してくださり、私が着たかったあの子がよみがえりました！　袖を通すと今まで体験したことがない晴れ晴れとした喜びが…あの白シャツと共にあった思い出までもが生まれ変わる感覚。
で、型はお店に保存されていますし、元の白シャツは普通なら処分してもいいと思うのですが…新しい白シャツと一緒に、まだクローゼットに収まっています（笑）。
皆さんも年末年始、ワードローブの棚卸しをするかもしれませんが、大好きな服は諦めないで‼︎ そして良いお年をお迎えください❤️