もう使わなくなったその指輪、復活させましょう
皆さんのタンスの中には、さまざまな事情ではめられなくなった指輪、眠っていませんか？ 私はありました。トライアングルモチーフがユニークなこちら、残念ながら左手薬指につけることはできなくなったものの、その他の指にはまったくはまらないサイズ。どうすれば良いかわからず、それから5年以上も放置していたんです。
しかしSPURでリペアの特集を担当するにあたり、ジュエリーのサイズチェンジが簡単にできる店があることを知りまして、「そうか。中指に合わせて調整すれば、ファッションリングとしてつけられるんだ」と気づいたんです。そうしてこれをもう一度楽しみたいという気持ちが沸々と湧いてきました。なにしろデザインはとても気に入っていたのです。
もしつけられなくなったジュエリーが、悲しさや怒りといった感情に結びついてしまっていたなら到底そんなふうには思えないでしょうけれど、そうでないならリペアという選択はいいかもしれません。それにこういうケースもあります。最近結婚40周年を迎えた母が、「指が太くなってしまったから結婚指輪をサイズアップしたいけれど、どこに持っていけばわからない」と言うんです。そんな人にもおすすめしたい、それが私が今回指輪のサイズアップをお願いした、「アジュール」なんです。
熟練の職人さんがジュエリーを生まれ変わらせる
アジュールはジュエリーのリフォームを手がけるブランド。会社は宝石の街、御徒町にあります。サイズアップがどのように行われるかというと、一度リングのアームをカットし、そこに1号分の金のブロックを溶接で足すというシンプルな工程。しかしアジュールではこれが熟練の職人さんによって行われるため、修理が完了したリングは繋ぎ目がどこにも見えず、完璧なフォルムをキープ！ 何事もなかったように戻ってきます。ついでにイニシャルを刻印していたらそれも含めてきれいさっぱり消せます。さらに研磨機にかけられ、超音波洗浄機を潜り抜けた後のリングはピッカピカに磨かれて、文字通り生まれ変わるんです。戻ってきた指輪をはめてみると、なんだか自分もリボーンしたような気持ちに。
まずはLINEで相談してみて
気になる費用ですが、サイズ直し代￥25,300、追加地金代￥1,650、磨き直し代￥6,600で合計は￥33,550。もちろんジュエリーの種類や状態によって変わってきます。
修理に出す際にはアジュールの公式ラインで見積もりを相談するか、もしくは伊勢丹新宿や銀沢三越など全国に14ある店舗に持って行けば、親身に相談に乗ってくれます。
ジュエリーを買ったブランドや他のリフォームショップで修理を断られた人たちの、最後の砦として数々の品を蘇らせてきたというアジュール。もし、サイズが合わないリングや壊れたネックレス、ピアスなどが手元にある方は、ぜひリペアを検討してみてください。それは何よりのサステイナビリティでもあります。
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。
