地元市民が待ちわびたフルリニューアルオープン 今回のリニューアルではさらに市民に親しみを持ってもらえるようにと、柔和なピンクを館内のテーマカラーに採用。高校時代をみなとみらいで過ごした思い出が多い私も、「おかえり」と言われているような、あたたかさを感じる空間でした……! 昨年で開館35周年を迎えた横浜美術館。昔からアートを気軽に楽しめる憩いの場として、地元市民から愛されてきました。2021年からは大規模改修工事に入っていましたが、2月に待望のフルリニューアルオープン! 新たな門出を祝う記念展、『おかえり、ヨコハマ』に足を運んできました。 奈良美智さんの作品がお菓子の缶に! Museum Chocolate ¥ 2,160 海に面している土地柄ゆえ、歴史のさまざまな激流に巻き込まれ文化が入り混じった街、横浜。リニューアル記念展では、そんな港町がアートとどう関わり、どのような作品が生まれたかを解説付きでじっくりと楽しむことができます。大充実の内容は要チェックなのですが、ぜひグッズにもご注目を! ミュージアムショップMYNATEでは、展覧会にまつわるアイテムから、横浜にまつわるクリエーターの作品など、幅広いグッズがラインナップ。どれを購入しようか迷ったのですが、今回はビジュアルに惹かれてミュージアムチョコレートをチョイスしました。横浜美術館を代表するコレクションである、奈良美智さんの作品がデザインされています。 今回の記念展を締めくくる作品として展示。ぼうっと見ていると、巨大な少女の目に吸い込まれてしまうかのような、不思議な感覚を味わえます。奈良美智 《春少女》 2012年 アクリル絵具、カンヴァス 227.0 x 182.0 cm 横浜美術館蔵 ©YoshitomoNara たくさんのこだわりが詰まったショコラボのチョコレート 横浜美術館のリニューアルオープンを記念して作られたオリジナルスイーツ そして、素敵なデザインは言わずもがなですが、中身も魅力たっぷりの内容なんです! 蓋を開けると、アーモンドチョコレートや、ドライフルーツがトッピングされたチョコレートとご対面。製造を手がけるのは、横浜市内で活動する全国初の福祉型チョコレート工房、ショコラボ。60名ほどの障がいのある方々が、それぞれの得意分野を活かしながら、一つ一つのお菓子を丁寧に手作りしています。 使われているドライフルーツは上からマンゴー、イチゴ、クランベリー。宝石のような見た目にもキュンとします 食べてみると、豊かなカカオのフレーバーが鼻をふっと抜け、一口でなんとも幸せな気分。世界中から豆を厳選し、製品になるまでを一貫して管理する、Bean to Barの手法を取り入れていると聞いて納得の香り高さです。アーモンドチョコレートは、なめらかなチョコレートと対比する、ナッツの歯応えと香ばしい風味がアクセントに。ドライフルーツがトッピングされた3種類は、ジュワッと広がる果実の甘さが絶妙にマッチし、じっくりと味わいたくなるおいしさです。 ちなみに現在発売中のSPUR4月号には、『おかえり、ヨコハマ』をキュレーションした新館長、蔵屋さんのインタビューを掲載。地域にひらかれたアートプレイスを目指したという、リニューアルオープンへの思いをお話ししていただきました。現在開催中の記念展は6月2日まで! 春のお出かけ先として、生まれ変わった横浜美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。 スモールグッドシングス 三菱一号館美術館【ビアズリー展】、魅惑のトートバッグ&ミュージアムグッズ - スモールグッドシングス - ファッション | SPUR 辛酸なめ子の「アートセレブ入門」 永遠に刻まれる、DIC川村記念美術館の幸せなアートの記憶 #109 - 辛酸なめ子の「アートセレブ入門」 | SPUR エディターIWASE 首元にひと癖ある服に惹かれがちなモード1年生。 韓国カルチャーからぬいぐるみ、グルメまでミーハー心の赴くままにウォッチングする日々を送っています。 記事一覧を見る