【ゴッサンス パリ】の指輪で、ロック・クリスタルの表情に魅せられる

とあるジュエリーブランドのPRから、日本人は指輪好きだと聞きました。他人にアピールするネックレスやイヤリングではなく、リングで飾った自分の手を眺めて心を豊かにする、それが日本女性の傾向だと。確かに私もリングが好物です。ちなみに、他人の指輪も気になる。3月初旬にファッションウィーク取材のためパリを訪れましたが、その際のディナーでご一緒した方の手もとに目が行きました。有機的なニュアンスのあるゴールドのアームに、大きな水晶のリング。聞けば、ゴッサンス パリ(GOOSSENS Paris)のものでした。

シャネルゆかりのゴッサンス・デビュー

ゴッサンスのリング
Coeur Précieux Ring、390ユーロ 

1950年に創業、ロベール・ゴッサンスとガブリエル・シャネルの信頼関係に始まり、今に至るまでメゾンを支える金細工のスペシャリスト。シャネルのコレクションを拝見するたびに、美しいコスチュームジュエリーや装飾のディテールはここによるものだと何回も説明を受けてきましたし、アトリエを取材したこともあり憧れは募っていましたが、プライベートで手にしたことはありませんでした。アイテムによっては、アフォーダブルな価格で手に入ると聞きまして、早速サン=トノレ通りの店舗へ。

小さなリングに唯一無二の世界観が宿る

ゴッサンス パリのリング
手仕事が光る ディテール

さまざまに目移りしましたが、やはりガブリエル・シャネルゆかりのジュエリーといえば、彼女がアパルトマンに置いていたというロッククリスタルが頭にありました。心惹かれたのは、水晶がつるんとハート型に磨かれたリング。一つ一つハンドカットされています。アームからショルダー部分にかけて、クリスタルを包み込むようなディテールは、手か炎か、はたまた植物か。ハートは鼓動する心臓を表していると説明を受けました。ちょうどファッションウィークで見て来たばかりの、次のトレンドの一つである「ゴシック」にも通じるような…。先行き不透明な世の中だからこそ、ダークロマンティックなムードに引き込まれるのかもしれません。

好みのクリスタルを選べる

ゴッサンス パリ リング
一つ一つ表情が異なるところが魅力

ちなみにクリスタルは全て異なるため、引き出しからたくさん出していただき、見比べて選びました。インクルージョン(内包物)が神秘的なもの、もしくは逆に石がクリアなもの。出張疲れのせいか(笑)なかなか直感が働かず、ショップスタッフの方に「優柔不断だな〜」と思われたかもしれませんが、何度も試着してインクルージョンが際立つ写真のものに決定!手にしてみるとキュートで存在感があります。でも大人がつけても気恥ずかしくないのは、このブランドならではの奥行きのあるテクスチャーゆえ。パリで選びに選んだという思い出とともに、タリスマン・リングとして大切に身につけたいと思います! 

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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