2025.05.31

この世の天国! パリ郊外のオーベルジュ【Le Doyenné(ル ドワイヨネ)】へ

自家菜園で育てた素材をいただくオーベルジュ

この世の天国! パリ郊外のオーベルジュ【の画像_1

5月の中旬、お休みをいただきましてパリへ行ってまいりました! 市内をめぐることはもちろんだったのですが、楽しみにしていたのは、郊外のホテルに泊まること。都会の喧騒を離れて緑豊かな田舎で、何にもせずにぼーっとするような時間に憧れて、どこか1日はオーベルジュで過ごそうと心に決めていたのでした。
そんな時、リサーチをしていて見つけたのが「Le  Doyenné(ル ドワイヨネ)」。パリから電車で1時間半ほど離れた郊外に位置しているので比較的行きやすく、2024年には「世界のベストレストラン100」の70位にランクインしているという名店。オーストラリア出身のシェフ2人が立ち上げ、2022年にできたばかりの場所です。
何よりも心惹かれたのは、自家菜園で育てた野菜や食材を使って料理を作っており、ホテルの外には豊かな庭が広がっているところ! そして、内装があまりにも素敵だったので、「ここしかない」と思い予約を入れました。

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パリの中心部からEURという電車に1時間ほど乗って、Bourayという駅に着いたら、そこから車で10分ほど。バスもあるのですが、予約制だったり本数が少ないので、Uberをお勧めします(田舎町ですが、15分ほど待てば到着します)。立派な門を前に、最初からワクワクが止まりません!

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中へ入ってみると、絵に描いたようなのどかで美しい景色が広がっていました……! 爽やかな5月の風と柔らかな日差しに草花がそよぎ、そこはまさにこの世の天国。芝生の上に座って鳥の声に耳を傾けていると、心が洗われるようです。

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入ってきたゲストを迎えるのは、暖炉を囲むソファラウンジ。たくさんのアートブックやレコードが並び、オーナーのカルチャーへの造詣の深さが伺えます。

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そして、内装がとにかくとても素敵なんです。日差しの入り方が計算され尽くされていて、ポエティックな光に包まれていました。

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花柄の壁が可愛らしい階段を登ると、客室です。

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私が宿泊していたのは、103号室。実はお部屋によってインテリアも間取りも全て違うのです! 何回訪れても楽しめるのも、嬉しいところ。

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洗面所にはお庭の花が飾られていたり、バスルームのタイルの色合いは緑色になっていたりと、細かなところに心くばりとセンスが光ります。

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夕食までの時間は、農園をのんびりお散歩したり、庭で読書をしたり。ただこの空間にいるだけで癒される。

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夕食のスタートは19時〜ですが、特に時間の指定は決まっていないので、自分のタイミングで始めることができます。お腹が空くまで、のんびりアペロの時間。

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そして、待ちに待ったディナーの時間! 前菜から、この豪華さという嬉しい驚き。手前のお皿は自家菜園で育てた野菜を使ったスペシャリテで、野菜の新鮮な甘みと旨みが沁み渡るようでした。他にも、少し離れた農場で飼育している豚を使ったソーセージなど、それぞれのメニューに背景があり、詳しく説明してくれるところも魅力。味わいもひとしおです。

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ソーヴィニョンのソースを使った春野菜のシチューや、近くの農場の鶏肉のソテー、自家菜園で育てた白菜のグラタンなど……素材の味を生かしたシンプルさがありつつ、どれも手が込んでいて、見た目も美しい。

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夜ご飯を満喫したら、翌日は朝ごはんです。カンパーニュやハム、チーズなど、フレッシュな食材がたくさん。中でもクロワッサンが絶品で、外はパリっと、中はふわっと。パリにいる間毎日クロワッサンを食べ歩いていましたが、個人的にはこちらが一番でした! 他にも、カヌレや新鮮な果物など、心惹かれるメニューが目白押しで選べません。
ビュッフェ形式に加えて、シェフが作る特別なディッシュも。私は左上にある、トルコ風のヨーグルトオムレツを注文しました。

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ちなみに、朝食の会場もとても素敵で朝から癒されます。この世の天国に訪れたかのようで、心身ともにリフレッシュされる時間でした。

こんなに贅沢な場所なのですが、お値段は一部屋300€(今のレートで大体5万円くらい)前後と、アフォーダブルなところも嬉しい。ディナーのコースも135€、ワインもボトルで60€前後から揃っていて、お財布にもやさしい。そして何よりスタッフさんがホスピタリティーに溢れていて、笑顔が素敵な方達ばかり。自然だけでなく、人の温かさにも包まれる、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。

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ちなみに、余談。フランスの田舎暮らしをするなら、絶対に欠かせないと思っていたのが、白いコットンレースのワンピース。パリに行っていた人がこぞっておすすめしてくれた、skat vintageで購入しました。良質なヴィンテージ品から、トレンドを抑えたメゾンブランドのヴィンテージまで、幅広いセレクトが魅力。店内にはワンちゃんもいて可愛かったです。パリに行く際は、ぜひ参考にしてみてください!

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エディターMICHISHITA

シンプルだけれど一癖ある服を求めて三千里。日々、モードを追いかけています。バロックパールと洋梨が好き。

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