名作椅子を堪能!【ハンス・ウェグナー展】は、年末年始の展覧会詣でにおすすめ

目が悦び、物欲も心地よく刺激されて、ホリデーシーズンにぴったりの展覧会でした。渋谷ヒカリエ(9F ヒカリエホール)にて1月18日まで開催中の織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ

目が悦び、物欲も心地よく刺激されて、ホリデーシーズンにぴったりの展覧会でした。渋谷ヒカリエ(9F ヒカリエホール)にて1月18日まで開催中の織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ

休館日は元旦のみ。1月18日まで開催の「ハンス・ウェグナー展」に行ってきました

ハンス・ウェグナー 至高のクラフツマンシップ 展覧会の図録

図録¥4,345。家具写真に、図面も多数掲載で破格のつくり!

「Yチェア」「ザ・チェア」はじめ、数々の名品を手掛けてきたデンマークの巨匠、ハンス・ウェグナー。今回は、彼の生前から交流を持つ椅子研究家・織田憲嗣さんのコレクションより、椅子160点、その他家具などもあわせ200点以上を紹介する、日本では過去最大規模の回顧展です。

会場の空間構成は織田さんの教え子でもある建築家・田根剛さん。大空間の中に多数のコーナーを設け、ウェグナーの家具をコーディネートした展示は圧巻でした! 「家具に裏面があってはなりません」というウェグナーの言葉に従い、変化する照明のもとで360度どこからでも観察できるので、あっという間に時間が溶けます。原寸図面やワーキングモデルの分解されたパーツ、ミニチュアなどで、椅子を「解剖」して見ることができるのも面白い。ウェグナー自らが製作過程について解説するドキュメンタリー動画も見応えたっぷり!

オリジナルグッズ、名作椅子カレンダーをGET

ハンス・ウェグナー 至高のクラフツマンシップ 展覧会グッズ

カレンダー¥1,980

大満足して身終えると、展示室はなんと「名作椅子に座ってみよう」コーナー、そしてショップに繋がっています。これは構成の巧みさに唸りましたね。 だって、ウェグナーの椅子をこんなにも堪能したあとは、当然座りたくなり、欲しくもなるじゃないですか。そしたらご丁寧にもウェグナーの家具を購入できる展覧会ショップが併設されているのですよ。展覧会限定の特別モデルというものまである。なんて人の悪いつくりなんだ(笑、褒めてます)! 本人デザインの椅子という最強のグッズを前にため息をつきながら、私がグッズショップで購入したのは木製スタンドつきのカレンダー。

ハンス・ウェグナー 至高のクラフツマンシップ 展覧会グッズのカレンダー Yチェア

カレンダーの1、2月はおなじみYチェアです。

展示からは、北欧家具における「木」の用い方、生かし方、加工の仕方に対していたく感心したので、ウェグナーの名入り木製スタンド、というところが無性に気に入ってしまいました。2026年はウェグナーの椅子を眺めながら物欲を養います。

「ハンス・ウェグナー展」は、渋谷ヒカリエという会場のアクセスの良さに加え、休館日は元旦のみ、という点でも、2025年の展覧会〆、2026年の展覧会初めとして気軽に訪れるのに最適。しかも、世田谷美術館で2月1日まで開催中の「つぐ minä perhonen」展と、入場料の相互割引を実施しているそう。クラフトの神髄と、ものと人とにまつわるストーリーとを堪能する時間、おすすめです。

ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ 

住所

東京都渋谷区渋谷2-21-1ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)

電話番号

お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

営業時間

10:00–19:00(最終入場は18:30まで) ※12月31日(水)のみ18:00まで(最終入場は17:30まで)

休業日

休館日:1/1(木・祝)

国内過去最大規模となる ウェグナー大回顧展。世田谷美術館で開催中の「つぐ minä perhonen」展との、入場料相互割引も実施中。

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エディターKUBOTA

幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。

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