電車の旅の楽しみは駅弁です。世にいう電車好きとしての「鉄分」はさほど高くはないのですが、強いていうなら「弁鉄」か。旅行や出張の道中、駅弁を開くと、『孤独のグルメ』の五郎さんが出現します。「うーん、これこれ」「俵型ごはんとごましお、それに梅干し。こうでなくっちゃ」
(ちなみに『孤独のグルメ』原作者の久住昌之さんが兄弟ユニット泉昌之として1983年に発表した短編集『かっこいいスキヤキ』に所収の「夜行」は駅弁マンガの傑作です)
推し弁は「崎陽軒シウマイ弁当」、東京駅なら「チキン弁当」、富山駅の「ます寿司」、和歌山駅の「めはり寿司」もいいんだなあ……なかでも愛してやまない清く正しいスタンダード駅弁がこちら。JR静岡駅の東海軒「幕の内弁当」。
幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。


