乾燥の季節です。朝目覚めると、口の中はカラカラ。喉の奥までビスケットをつっこまれたかのようで声が出ない。唇はガサガサ、皮もめくれてきていますし、肌の表面もパリパリ。家族の寝起きの咳き込みもひどい。真夏の湿度の高さに文句を言ってきた罰が当たったのでしょうか。この冬の乾燥地獄は一際こたえます。
そんな我が家に「湯気」を発する救世主がやってきました。スチーム式加湿器です!
肌と喉の乾燥対策に、抜本的改革となる加湿用家電!
加湿器には4つのタイプがあります。
タンクの水を超音波で微振動させ霧状に放出することで加湿する「超音波式」。
水を加熱煮沸して蒸気を発生させることにより加湿する「スチーム式」。
湿らせたフィルターに風を当て、空気中に気化した水分で加湿する「気化式」
そして、加熱+気化、加熱+超音波など、ふたつの機能を合わせた「ハイブリッド式」。
そして我が家では現在、無給水加湿(屋外の空気から水分を集め、気化式で加湿する)機能つきのエアコンを使用しています。しかし今シーズンの激しい乾燥と自分の加齢のせいか、これだけでは太刀打ちできず、カラカラ、ガサガサ、パリパリはひどくなるばかり。朝なんて、乾漆の能面みたいな顔を見合わせて、声を出すのも一苦労……。かくなるうえは、と購入を決めたのが、「スチーム式」。象印スチーム式加湿器EE-DE50 。過去、美容ライターさんから「肌の乾燥に効き目があるのはスチーム式!」と聞いたことがあったのも決め手になりました。
たった一晩の加湿で、我が家ではなかなか劇的な効果を発揮。
「スチーム式」加湿器はつまり、水の入ったやかん、あるいは鍋物。これを火をかけて、ずっと湯気が出ているような状態を作り出します。原理はいたってわかりやすく「お湯の注ぎ口のかわりに蒸気の吹き出し口がある、大容量の電気湯沸かしポット」というつくりになっています。
水道水を入れ、スイッチをオン。やがてコポコポと水の沸く音がして、ゆっくりとてっぺんから湯気が出てきました。そして就寝。
たった一晩で、我が家では劇的な効果がありました。まず「朝から声が出る」。老人かい、と突っ込まれそうですが、まあ半老人です。プロレスラーの天龍源一郎さんか椿鬼奴さんか、という朝の第一声が、かなり滑らかになる。そして、肌と唇が……個人的には美容液とリップクリームの種類を変えたかな? というくらいには感触が変わりました。切花を水揚げした時の、水分が行き渡っている感じ。高野豆腐の、じゅわっとお出汁を含んだ感じ。大げさといわれるかもしれませんが、まじで。心なしか爪先のささくれや踵のガサガサも緩和してきている気がする。
ほわほわの湯気が部屋をうるおしてくれる
このスチーム式加湿器、お手入れが簡単。というメリットもあります。常に水を煮沸しているわけですから、フィルターの交換・掃除などは必要なし。水道水のカルシウムが結晶化するのを防ぐために、毎日の水換えと月に1度、タンク内にクエン酸を投入し洗浄を行っています。電気代が高いということをよく耳にしますが、こちらは現在調査中、基本的には夜だけの運転にしていますが果たして……?
メーカーは象印。魔法瓶に炊飯器など、湯気を出す家電はお得意そうですね。ボディにたたずむゾウさんマークも、鼻から水を振りまいて愛らしく頼れるイメージ!
2025年冬は、少なくとも室内はうるおいに満たされて迎えることができそうです。あとは心やお財布もうるおう年でありますように!