トラベルグッズって、奥が深いですよね。大荷物派かミニマム党なのか、いつもの愛用品を連れていくか、旅用で一式揃えるか……。その人の旅行に対するスタンスや譲れないこだわりが反映されるので、常に誰かの旅バッグの中身に興味津々。コロナ禍前に担当した「ロスバゲだってなんのその! 機内持ち込みの天才」という企画では、フライト慣れした達人たちに貴重なアイテムを披露していただき、これも大変に楽しかった。国内外への出張やトリップが日常に戻ってきた今、2023年版・皆さんの旅支度はどんな感じですか!? と聞いて回りたい。
かたや私は毎回あれを忘れた、これが無い、とお恥ずかしいくらい空港やホテルで右往左往して現地調達が常……。そんなポンコツ・パッキング・スタイルにも慣れ、今は諦めの境地です。ただ、この一品だけは忘れたくない! というアイテムがあります。それがこちらの無印良品のポリエステルトラベル用ウォレット。
旅用財布に求めることが、すべてある!
汚れづらいポリエステル製、そしてコンパクトなサイズ。写真の黒、グレーのほか、オレンジとネイビーの4色展開。シンプル&シックな表情がちょうどいい塩梅です。複数使いしているのは、行き先ごとに現地通貨を分けて保管したいから。この技はひとりっP先生から学びました。現時点ではドル、ユーロ、韓国ウォンで分けています(そして余ったら次の機会にプールしておきます)。準備も楽ですし、帰国後もそのまま戸棚にインできるので、ものぐさな私にはぴったりでした。
行き先で必要なカードをオーガナイズ
さっそく気になる中身の仕様ですが、開くと右手に4つのカードスロット、左手にメッシュ素材の小銭入れが。韓国財布を例に挙げると、スロットにはT-moneyカードや訪れた店のショップカード、そして到着先で使いたいクレジットカードも日本用の財布から引っ越しさせておいています。持ち運びたいカード類が難なく収まる収納力が心強い。小銭を入れるメッシュポケットについては、中身が一目瞭然なのが何より嬉しいんです! 暗いポケット内に堆積する見慣れない外貨を一瞬で判別するのは難しいですよね。それがこの設計ならば、ぱっと見で残量すらもチェックできる。もう、出店でコインがなかなか出せず焦ることもない。
お札入れも便利な2ポケット
そして、お札入れも大変使い勝手がいいんですよ。ポケットが2つに分かれているので、手前は現地紙幣、奥はレシートや訪れた展示のチケットなどをまとめて。こちらも残金が分かりやすくて重宝しています。しかしそうして整理をすれど、膨れ上がってしまうのが財布の宿命。仕上げに効くのはゴムバンドです。ボリュームが増した財布を、コンパクトにキュッと留めてくれます。中身がばらついて落ちませんし、なんと秀逸なんでしょう……。上部に付属したリングは、ストラップをつけて斜めがけにしたり、バッグのハンドルと結んで防犯にも。
小さな実力派にいつも感謝しています。まだまだスマートな手荷物を目指してアップデート中ですが、旅の偏愛Small Good Thingsをご紹介しました。