愛用7年の腕時計【エルメス】ナンタケットのベルトを替えて

愛着ある時計をより長く使い続けるために

エルメス ナンタケット ベルト 交換 レザーストラップ
「エルメス ナンタケット」現在は販売していないモデルですがPMサイズ・SSモデル。ベルトは¥50,000台でした。

エルメスの腕時計、ナンタケットのミニサイズが発売されたのは2017年のことだったと記憶しています。細身のレクタングラーフェイスに、ケープ・コッドやシェーヌ・ダンクルから着想された優美なデザインが詰まっている、一番小ぶりなエルメス・ウォッチ。
その翌年、私は海外で演劇を上演する機会があり、その道中でエトゥープカラーのレザーストラップがついた、ステンレススティールのモデルを購入しました。エルメスという名前から連想されるギリシア神話のヘルメス神(メゾンの創業一族であるエルメス姓の由来もこの神にあるようですね)は、旅人の神であり伝達者。そのご利益にあやかろうと、旅の公演ではなんとなくエルメスのアイテムを求めてしまいます。
以来約7年、私の腕で時を刻んだナンタケット、さまざまなシーンで役に立ってくれました。編集KINUGASAもその愛を語っていますが、本当にどんなスタイルにも合う! 小ぶりなフェイスは仕事で控えめな主張が欲しい時によし、カジュアルに上品さを加える時によし、夏によし、冬によし。そして、エルメスらしいサンドベージュのエトゥープの色味も素晴らしかった。服が茶でも黒でも白でもしっくり馴染むんです。そんな感じで毎日のようにつけていたら、悲しいかなレザーベルトがボロボロに。
エルメスは、ストラップのひとつひとつにも職人技が込められています。エルメス表参道店にて交換に出し、7年目のナンタケットが生まれ変わりました。

ブラックのストラップに替えたことで趣きも変化

エルメス ナンタケット レザーストラップ 着用 
この猫の耳の色のようなエトゥープから、ブラックにチェンジしました。

ショップのカウンターで見せてもらったストラップはさまざまなバリエーション。色だけでなく2重巻のドゥブルトゥールや型押しなど、腕に合わせながら迷いに迷う! 7年間、エトゥープの合わせやすさに感嘆していたので、おかわりいっとく? とも思いました。けれど「次の7年」を一緒に過ごすなら、どんな色がいいだろう? ナンタケットのストラップは一番太い部分でも8mmに満たない細さ。だからこそ、さりげなくも主張を込められる。新しい服を1着選ぶくらいの胸の高鳴りと逡巡がありました!
結果、黒のカーフ、ヴォー・エプソンに。定番でありながら、強い。これまたどんなスタイルにも似合い、また、自分が7つ年を重ねた分の格調(貫禄?)をエレガントに加味してくれるような気がします。
他にもオーバーホールが必要かどうかなど、メンテナンスの相談にも丁寧に対応していただき、リフレッシュしたナンタケットが手元に届きました。
レザーストラップはどうしても経年劣化してしまうけれど、こうして数年ごとの交換によって、時計を新調したような気分になれる。次の私が選ぶのはドゥブルトゥールかヴィヴィッドカラーか、そんな未来の楽しみも生まれました。

実はもうひとつ交換待ちのエルメス・ウォッチが……

エルメス ナンタケット アルソー 腕時計 ベルト 交換 レザーストラップ
右が「エルメス・アルソー」こちらも現在サイトには掲載されていないモデルですが、ストラップの交換は可能なようです。

実は私、もうひとつエルメス・ウォッチを持っています。これまた年季の入った「アルソー」ボーイズサイズのエトゥープのストラップは、インディ・ジョーンズのレザージャケットと見紛うほどボロボロ……一体どこでなんの冒険をしたというのだ。
しばらく出番がなかったのですが、やっぱりつけやすくて愛してる。こっちだって活躍させたい。アルソーのストラップは付け替えがワンタッチで、シーズンごとにラバーストラップのバリエーションもあるようです。こうなったら早く行かなきゃ。近々、ショップでの交換の様子を詳しくお伝えできたらと思っています!

エルメス アルソー ベルト 交換 レザーストラップ
エトゥープのレザーストラップがこんなにボロボロに(涙)

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エディターKUBOTA

幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。

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