「サイズ別」なら、理想のメガネにすぐ出合える！　【SEESAW SPECTACLES（シーソースペクタクルズ）】

サイズ表記があれば、メガネ選びはめちゃくちゃスムース

遥か昔、レーシック手術を受けたのはいつのことか……老いとともに近眼が進行してきたので、約20年ぶりにメガネを作ることにしました。でもって人生初の遠近両用に挑戦です。

覗き込んで気球を見る機械とか、たくさんレンズをはめ込んで誰もが面白い顔になる検査用メガネとか、前世紀から全然変わっていないんですねー、といちいち驚き、同じく変わらぬメガネに対する苦手意識。やれ丸顔だ、顔の凹凸がない、目が出てる、眉と目が離れてる……ワーワーわめく客（私）の話を辛抱強く聞いていたSEESAW SPECTACLESの店主・石川明さんは、おもむろに双眼鏡型の機械を私に当てました。

「目と目の間は◯mmですね、では、MサイズからLサイズがおすすめです」

S、M、Lサイズ？　メガネにサイズがあるなんて、考えたことがありませんでした。
この店舗、おしゃれなアイウェアのセレクトショップ。なのですが、見ればメガネはブランド別に並んでいるわけではなさそうです。そしてそれぞれのメガネには「S」「M」「L」とサイズが書いあります。試しに「M」をかけてみると、あれ、いいかも。じゃあ「S」は？　かけてみると顔に対してメガネが小さく見える。似たようなデザインなのに、全然違う！

「好みのデザイン」と「自分に似合う」が両立する！

「どんなにデザインが好きでも、自分のサイズとかけ離れた服や靴は試着もしませんよね。試着が欠かせないメガネこそサイズ感は重要なのに、服や靴のようなサイズ表記がない（世界共通のサイズはあるけれども、専門的で一般には分かりにくい、のだそうです）。だからSEESAW SPECTACLESでは、メガネにも服と同じように『S、M、L』というお客さまがパッと見てわかるサイズ表記をつけることにしました」

これによって、お客は自分のサイズを簡単に知ることができ、自分にとっての最適な視界、快適な掛け心地のメガネを見つけることができる。というわけ。サイズを軸にすれば、自分の顔にしっくりくる＝似合うメガネと、好きなデザインが容易に結びつく、これは目から鱗です。確かに、どんなに素敵なデザインでも、自分の体に対してピッチピチの服やブッカブカの靴が「似合わない」のは当たり前ですよね。

さらに「メガネは服と違って、"着くずす"のは難しい。適正なサイズでないと機能を発揮できませんからね。お客さまは『これ可愛い』と思って選んでくださっていいのですが、眼鏡店としては専門知識をベースに、その人に本質的に合うメガネをご紹介する使命がありますから」と石川さん。なるほど、専門店の矜持ですね。

人生初かも！　しっくり来たメガネは、モードな日本ブランド「ルネッタバダ」で

サイズを軸に選ぶことで、メガネに対するネガティブ感情がだいぶ軽減されることに気づきました。今まで試着をしては「デザインは同じなのに似合うものと似合わないものがある、かけてみないと皆目見当がつかない」と、途方に暮れていたのですが、少なくともサイズが合っているので、「アレもダメ」「これもダメ」にならず、「丸顔だからどこかシャープなところがあるデザインがいいな」とか「気になるデザインに挑戦してみようかな」と絞っていける。メガネを選ぶのが楽しい、冒険したい、と思うのは初めてかもしれない！

というわけで最終的に選んだのは、今までだったら手に取らなかったであろうブロウタイプのメガネでした。先日エディターUENOが絶賛していたのと同じブランド「ルネッタバダ」。こうした偶然の一致もなんだか嬉しいし、今どきなラインナップがされているセンスにも信頼が置けます。

眼鏡専門店ならではの丁寧な検査と調整、レンズに対する解説も親切で、メンテナンスにも応じてもらえます。ちなみに遠近両用メガネは「自転車の乗り方と同じで、コツが必要。早い時期に慣れておくのもいいと思います」とのこと。視界を広く、明るく見通せる道具の仕上がりは一週間後。今から楽しみです。