REIが描く美学

ーー今回の撮影の裏テーマは＂唯一無二＂でした。アーティストとして、オリジナリティあふれる魅力を放つREIさんですが、普段から自分らしさについては意識していますか？
グループにいると、徐々にそれぞれのカラーやポジションが明確になっていくのですが、私の場合、独特の雰囲気を持ったキャラクターを担うことが多いんです。1月に発表した楽曲、「REBEL HEART」のMVでも周りの視線を気にせず、自分らしくあることを大切にしている人物を演じました。私自身も共感できる人物像だったので、感情移入しやすかったです。思えば、幼い頃から人とは違うものを好きになることが多かった。意図的にではなく、自然と不思議なものに惹かれるんです（笑）。そのたびに、周囲には＂どうして？＂という目を向けられてきました。それを恥ずかしいことだと長い間思ってきたのですが、IVEとしてデビューして以来、DIVE（IVEのファンネーム）の皆さんから、＂ユニークなREIが素敵！＂と褒めてもらう機会が多くて。今では、素直に自分の＂好き＂を発信できるようになりました。私の個性を見出し、背中を押してくれたDIVEの皆さんには、感謝しています。「DIVE〜！　いつもパワーをくれてありがとう」

ーーパフォーマンスでは、どのように独自の表現を追求しますか？
最近メンバーに言われて気がついたことですが、パフォーマンス中は無意識のうちに笑っているんです。シリアスな曲でも、ついつい笑顔になってしまう。たぶん、心から楽しくなっているのだと思います。中には表現として笑顔が似合わない楽曲もありますが、それでもステージの上では楽しむことが何よりも大事！　たとえどんなテーマだとしても、私らしく笑っていれば、それが私なりの、その曲の表現となっていくはずだ、と思うように。そもそもIVEは、＂自分が持っているものを堂々とした姿で見せる＂というコンセプトを掲げています。おのおのがプライドを持って活動しているところが、エンターテインメント界の中でも強みになっていると感じます。メンバー全員が＂私が一番！＂という気持ちでパフォーマンスをしていて、このマインドが自分自身を励ます力にもなっています。

ーー個性あふれる私服も注目されていますが、マイルールがあれば教えてください。
日々の着こなしでは、毎日違うスタイリングを組むことを意識します。仕事をしていると着替えやすいシンプルな格好や、練習着のような楽な服を手にしがちなんです。それではテンションが上がらないと思って取り入れるようにしたのが、装いに彩りを添える柄もの。中でもドット柄にはまっていて、ドット柄のコート、ドット柄のパンツ……とあらゆるアイテムを購入しています。周囲に止められるくらいの＂ドット・アディクト＂。今回撮影で着たドット柄のドレスには気分が高まりました。ヴァレンティノは、どのルックも華やかで装飾的なところが、私が好きなファッションにも通じていて素敵です。

ーー自分を発信する場として、SNSを上手に活用しているのも印象的です。
与えられたものをこなしていくだけの日々では、つまらない！　自分の言葉とセンスを届けられるのがSNSの好きなところです。スタッフに言われなくても、自らいろいろな写真や動画を撮って積極的に更新しています。グループのアカウントで、私のチャレンジ動画が多いのもそのためです（笑）。もともと何かを表現するのが大好き。ファッションの撮影もいつも楽しくて、単独で表紙を飾ることは2025年の目標として掲げていたくらい。早くも実現できて光栄です！　今度は、日本の街でファッションのロケ撮影にも挑戦したい。今後も自分なりの発信を続け、
＂スタイル＂のある人になりたいです。

ーー具体的に＂REIさんらしい＂とはどういうことだと思いますか？
ファッションシューティングや、ステージ衣装をフィッティングする際、＂REIちゃんしか似合わないね！＂と言われるときがあります。その言葉を聞くとうれしいですし、自分というキャラクターがどんどん明確になっていく気がします。今日の撮影でもたくさん言ってもらえてハッピーです！　最近は、衣装やヘア＆メイクアップにも自分の意見を出して、より＂REI＂という存在を固めていけるように心がけています。自分も参加したほうが、スタッフの方々と＂一緒に作っている＂と感じられてうれしい。とはいえ、グループで活動しているので、メンバー内でのバランスを考えつつ、個性を出すようにしています。

ーーどのように自信や自己肯定感を保っているのでしょう？
正直落ち込むことはあります。家に帰ってから＂もっとできたかも＂＂違う表現のほうがよかったかな＂と反省会を繰り広げることも多々。そういうときには、DIVEの皆さんからのメッセージやお手紙を読みます。いただいた言葉は、1文字も逃さず読んで心に留めます。そうするうちに、どうして悩んでいたのかわからなくなるほど心が軽くなる。そのくらい温かい言葉や、熱い思いを投げかけてくれるんです。4月に開催するファンコンサートでは、念願の地元、愛知県でのライブが実現！　ほかにも日本の都市を巡るので、DIVEの皆さんに直接会って、恩返しをするつもりです。待っていてください！