A Letter from Hermès
エルメスと航海するジュエリー
「シェーヌ・ダンクル」
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「15年先の未来も一緒に」
A Letter from Hermès
エルメスと航海するジュエリー
「シェーヌ・ダンクル」
SPUR35周年、SPUR.JP15周年のアニバーサリーを記念する連載では、時代を超えて愛され続ける名品と、そこに宿る豊かな物語を紐解いていく。今回は、エルメスを代表するジュエリー「シェーヌ・ダンクル」の魅力に迫る。誕生から80年以上を経た今もなお、不朽の輝きと品格を放つジュエリーが、まとう人の人生の航海にそっと寄り添って。
ダブルチェーンが描く
ジェンダーレスな輝き
「シェーヌ・ダンクル」の魅力のひとつに、軽やかさと力強さというふたつの表情を併せ持った造形美がある。まさにその魅力が際立つのが、この新作ブレスレットだ。シルバーとピンクゴールドの2本のチェーンを配したブレスレットは、コマの大きさをシルバーがGMサイズ、ピンクゴールドはやや細いMMサイズで表現。ふたつの素材とふたつのサイズのコマが、二面性のある輝きを放つ。耳もとと指に、「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」をまとい、モチーフのレイヤードをとことん堪能して。
ブレスレット「シェーヌ・ダンクル」<SV/PG>
パンクな精神をハートに刻むジュエリー
2017年に登場した「シェーヌ・ダンクル・パンク」は、パンク精神を象徴する安全ピンモチーフと「シェーヌ・ダンクル」のコマを融合させたもの。ひとつひとつのパーツがフォルムの探求をするかのように円を描き、そして流れるように繋がっていく。エルメスのヘリテージを受け継ぎながら、「シェーヌ・ダンクル」は独創的なフォルムとともに進化し続ける。
「シェーヌ・ダンクル・パンク」〈SV〉ロングネックレス￥751,300・ネックレス￥209,000・ トップ￥378,400・パンツ￥397,100／エルメスジャポン(エルメス)
繊細で力強い
ピンクゴールドとダイヤモンドの波紋
チェーンのコマがひとつひとつ「シェーヌ・ダンクル」のモチーフになった、イエローゴールドのリングとピアス。繊細なチェーンとダイヤモンドの輝きが絡み合うかのように、まとう人の動きに合わせ揺れ動き、しなやかに肌に添う。まるでジュエリーと肌が溶け合うようなつけ心地は、卓越した職人が手作業で作りあげるサヴォアフェールがあってこそ。
「シェーヌ・ダンクル・カリプソ」リング〈YG、ダイヤモンド〉￥1,903,000・ピアス〈YG、ダイヤモンド〉(片耳)￥941,600・ドレス￥739,200／エルメスジャポン(エルメス)
8 ESSENTIALS
オブジェのような造形美を宿す「シェーヌ・ダンクル」の新作コレクションをはじめ、メゾンを代表するジュエリーやバッグをセレクト。輝きとともに変容し続ける名品アイテムをウィッシュリストに加えて。
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既存のピンクゴールドに加えてホワイトゴールドが誕生。輪郭（コントゥール）を描くようなフォルムのダブルリングを指先に。
リング「シェーヌ・ダンクル・コントゥール」ダブル<ダイヤモンド、WG>￥1,771,000／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
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「シェーヌ・ダンクル」のフォルムをエレガントなホワイトゴールドと繊細なパヴェセッティングのダイヤモンドで表現。
ピアス「シェーヌ・ダンクル・コントゥール」<ダイヤモンド、WG>￥913,000／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
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上品なホワイトゴールドとミニマルなデザインでモチーフを表現した、オブジェのようなジュエリーがタイムレスな輝きを放つ。
ブレスレット「シェーヌ・ダンクル・コントゥール」<ダイヤモンド、WG>￥2,365,000／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
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ピンクゴールドの優美な曲線とダイヤモンドが指先に光の波紋を描く。当初ブラウンダイヤモンドで制作されたリングが、ホワイトダイヤモンドの新しい輝きで登場。
リング「レゾ・リュミエール」1連<ダイヤモンド、PG>￥3,619,000／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
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「シェーヌ・ダンクル・パンク」に新しい解釈を加えた新作ジュエリー。つけ心地の良さを追求した彫刻的なフォルムが秀逸。
ブレスレット「シェーヌ・ダンクル・パンク」
￥456,500／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès -
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チェーンが絡み合うかのようなデザインが、まるで“アート”。プレシャスなミノディエールは「機能性に宿る美しさ、美しさに宿る機能性」を完璧に表現。
ビジューバッグ「シェーヌ・ダンクル」<SV＞〈H8.8 × W10.5 × D5.2 cm〉￥6,094,000／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
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チェーンの繊細なコマのひとつひとつに「シェーヌ・ダンクル」のモチーフを使用。指で垂れ下がるチェーンが多様な表情を見せる。
リング「シェーヌ・ダンクル・カリプソ」<ダイヤモンド、YG>￥1,903,000／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
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海辺に寄せては引く波の上をたゆたうように、耳もとで揺れ動く、繊細な錨の鎖のモチーフ。なめらかな動きとともに、心地よい光をまとう。
ピアス「シェーヌ・ダンクル・カリプソ」<左耳用／ダイヤモンド、YG>￥941,600 ／エルメスジャポン(エルメス) ⓒHermès
HISTORY
海と船とエルメスの物語
パリのフォーブル＝サントノーレ通りに位置するエルメス本店。ⓒStudio des Fleurs
乗馬の世界にものづくりのルーツを持ち、革製品の工房として創業したエルメス。そんなメゾンが、初めて発表した金属製のジュエリーが「シェーヌ・ダンクル」だ。はじまりは、フランスの海辺だった。1937年、創業３代目エミール・エルメスの娘婿であるロベール・デュマは、ノルマンディー地方の小さなリゾート地を散歩していた。そこで目に留まったのが、船を係留する錨の鎖だったのだ。そして翌年、エルメスのジュエリーの歴史に名を残す傑作は「シェーヌ・ダンクル（錨の鎖）」という名前とともに誕生した。
2001年には、ジュエリー部門のクリエイティブ・ディレクターにピエール・アルディが就任。原型となるフォルムを原点に、革新と進化を続けている。「シェーヌ・ダンクル」が80年以上にわたって愛される理由。それは、しなやかで凛とした造形美と、まとう人の体温にすっと馴染むつけ心地や安心感にある。「シェーヌ・ダンクル」は、人生という航海のなかで心が漂流しそうになる時も、涼やかにそしてさりげなく、私たちの心の波止場となってくれるのだ。
エルメス ジャポン http://www.hermes.com 03-3569-3300
＊本記事において、以下の表記は略号。
YG（イエローゴールド）、 WG（ホワイトゴールド）、PG（ピンクゴールド）、SV（シルバー）
photography : Saki Omi〈io〉 styling : Tomoko Iijima hair : Kotaro
make-up : Kie Kiyohara〈beauty direction〉 model : Camille〈Tokyo Rebels〉
edit : Asako Kanno
