ISSEY MIYAKE
身体と布の関係性から見える世界
自由に進化し続ける
イッセイ ミヤケ
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日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
ISSEY MIYAKE
身体と布の関係性から見える世界
自由に進化し続けるイッセイ ミヤケ
独自に素材を開発し、身体とそれを覆う布との関係を追求する「一枚の布」という思想を貫くイッセイ ミヤケ。その半世紀以上にわたる軌跡を振り返るとともに、イッセイ ミヤケによってファッションの世界に導かれたという、スタイリストの早川すみれが最新コレクションの魅力を語る。
継続的に取り組む
和紙素材の発展形
次に選んだのはヨコ糸に和紙、タテ糸にナイロンとポリウレタンのストレッチ糸を採用したコート。「近藤さんが手がけるデザインにはオーガニックな要素を感じます。このコートも、和紙ならではの柔らかさがあって肩の力を抜いて楽しめそう。ニュートラルカラーのワンピースや、Tシャツにショートパンツといったカジュアルなスタイリングにラフに羽織りたいです」。身体と布の関係性を追求するブランドだけに、やはり人が身にまとってこそ成立する服だと考えている。「人が着て、動きが生まれ、風をはらむと、服のパワーが何倍にもなるような気がします」。
ブランドイメージを形作る
プレイフルな発想
イッセイ ミヤケのショーはモデルたちが笑顔でウォーキングしたり、踊ったりと、ポジティブなムードに包まれていることが多い。「イッセイ ミヤケに出合って以来、そうしたイメージに感動し続けていると思います」と語る早川さんは、最後に「ASAGAO」と名付けられたシリーズのニットワンピースをセレクト。3色の糸が組み合わせられ、袖を首もとや身体に巻き付けたり、帽子のように被ったりすることもできるなど、遊び心に溢れている。「既成概念にとらわれない、自由な精神を持つ人にフィットするブランドだと思います。整頓されたミニマルなデザインだけに、着る人の個性も重要。私も歳を重ねてもっと経験を積んだら、より似合うようになるんじゃないかな、と期待しています」。