JUNYA WATANABE
価値を再構築する
ジュンヤ ワタナベの新解釈
SCROLL
日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
JUNYA WATANABE
価値を再構築する
ジュンヤ ワタナベの新解釈
コム デ ギャルソンのDNAを宿しながら、高度なパターンの技術を駆使したテーラリングや既存アイテムの“解体再構築”が代名詞となっているジュンヤ ワタナベ。
ブランド設立からこれまでの30年以上にわたる歴史を振り返るとともに、その精神に共鳴し、愛用者でもあるスタイリスト、遠藤彩香が最新コレクションの魅力を語る。
エレガントな
スタッズ付きハーネス
トレンチコートやTシャツなどを解体再構築し、紙製のモヒカンヘアのウィッグを身につけたモデルたちが闊歩した2006年春夏。それ以来、スタッズやダメージ加工といった、いわゆるパンキッシュな要素もジュンヤ ワタナベではよく用いられるが、遠藤さんは少し異なる印象を持っている。「ストリートで生まれたパンクのモチーフをきちんとモードに昇華しているところがポイントだと思います。アートピースの域にまでもっていっていて、私にはエレガンスも感じられてくるんです」。次に挙げてくれたレザーのハーネスもスタッズに覆い尽くされていてパンチのあるアイテムだが、どう取り入れるべきなのか。「シンプルなスタイルにこのアイテムを一つ足すだけで自分らしさを表現できると思います。オブジェのようなフォルムですが、レザーがしなやかなので意外と使いやすそうです」。
デイリーにも寄り添う
美しいテーラード
美しいテーラリングもジュンヤ ワタナベの真骨頂。「インパクトのあるピースとともに、クリーンでミニマムなアイテムを常に展開しているところもジュンヤ ワタナベの魅力」と語る遠藤さんもジャケットやパンツなどをいくつか持っているという。「ジュンヤ ワタナベのパンツは細身で短めの丈が多い。でも、今回選んだパンツはワイドシルエットで長めの丈。ピンストライプなのも新鮮です」。では、ジュンヤ ワタナベのテーラードを重宝している理由とは? 「きれいなテーラリングなのですが、パンキッシュな精神の元に生まれているからか、たとえばスタッズ付きのアイテムや古着と合わせても違和感がないんです。フォーマルにはもちろん、デイリーにも肩の力を抜いて楽しめます」。