カルチャーとファッションが交わるとき。トーガの歩みと挑戦のカバーイメージ
日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
TOGA

カルチャーとファッションが交わるとき。
トーガの歩みと挑戦

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日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
TOGA

カルチャーとファッションが交わるとき。
トーガの歩みと挑戦

さまざまなカルチャーに造詣が深いデザイナー、古田泰子の感性を表現するブランド、トーガ。30周年を目前にしたブランドの歴史を振り返るとともに、2025年春夏コレクションやブランドの精神について古田に語ってもらった。

ポロシャツ¥58,300/トーガ 原宿店(トーガ)

自分らしくあることを
手助けする服を作り続ける

映画やアート、小説にヒントを得ながらブランドの方向性を模索し、2025年春夏は“労働, 規律, 娯楽”をキーワードにした。「労働を行うための制服や作業着には、機能性や意味、役割があります。それらに敬意を表しながらも、ユーモアを交えたデザインを組み込むことで本来の枠を超えた意味を持たせたいと考えました」。ジャカードニットのポロシャツは一見トラッドな印象。しかし、大きめの白い襟が付いていたり、服を畳んだ時にできる折り目のような加工が施されていたりして、想定外のデザインに驚かされる。「トーガの服がワードローブに加わった時、何を合わせようか、自分をどのように表現しようかと悩んでほしい。自分らしくいたいという思いを後押しするような服を作り続けていきたいです」。

7色の糸で織り込み、チェック柄を描いている。一般的なポロシャツとは異なる襟のバランスや色合いがユニーク。ポロシャツ¥58,300/トーガ 原宿店(トーガ)

シャツ¥75,900/トーガ 原宿店(トーガ)

シグネチャーが融合した
トーガ流の日常着も展開

海外での知名度を上げるきっかけとなった靴のライン、トーガ プルラ シューをはじめ、多くのラインを展開するトーガ。トーガ プルラは、ウエスタンの要素やメタル使いといったブランドのシグネチャーとベーシックアイテムを融合させ、トーガの考える日常着を提案している。「2025年春夏は個人的に好きな1950年代の仕立てや、トラッドとニューロマンティックの組み合わせ、カウボーイやチカーノスタイル、ワークウェアとのミックスが特徴です」。そんなシーズンを象徴するピースとして古田さんがピックアップしてくれたのは、肩の部分に大きなコサージュがあしらわれたシャツ。「ベーシックなコットンシャツですが、プリーツだけで造形された大ぶりのフラワーモチーフが付いています」。

コサージュをあしらうことでベーシックなアイテムが華やかに。今季はフラワーモチーフをはじめラッフル、レースなど、装飾性のあるデザインが多数登場。シャツ¥75,900/トーガ 原宿店(トーガ)