固定観念を覆し独自の思想と美学を貫くヨウジヤマモトのカバーイメージ
日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
Yohji Yamamoto

固定観念を覆し
独自の思想と美学を貫く
ヨウジヤマモト

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日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
Yohji Yamamoto

固定観念を覆し
独自の思想と美学を貫く
ヨウジヤマモト

メインストリームに異を唱え、黒をキーカラーに自立した人物像を描き続ける孤高の存在、ヨウジヤマモト。その半世紀以上にわたる軌跡を振り返るとともに、ディスコード ヨウジヤマモトなどのキャンペーンにも出演経験がある俳優・モデルの三吉彩花が最新コレクションの魅力を語る。

反骨精神がにじみ出る
マスキュリンな要素

今季は柄物も登場しており、「昔からチェック柄に目がない」という三吉さんが次に手に取ったのもチェックのジャケット。「シルエットが本当に美しく、燕尾風のデザインでマニッシュな雰囲気が漂っています」。主流に反して「自立した女性の服を作りたい」とスタートさせたブランドだけあり、メンズウェアの要素が融合されているのも特徴。「ヨウジヤマモトの服からは、初心を貫く真っ直ぐな思いや反骨心を強く感じます。このジャケットは、胸元からインナーをバランス良く見せてスタイリングするのが楽しそうです」。

グラデーションを描く、オンブレーチェック柄。さらにグレーのオーバーダイを施し、深みのある色調になっている。ジャケット¥374,000/ヨウジヤマモト プレスルーム(ヨウジヤマモト)

王道を覆した芸術運動と
共鳴する構築的なディテール

最後はショーのフィナーレを飾ったグレーのシリーズから。「グレーの色合いが美しく、立体的な肩のデザインが目を引きます」。今季はパブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックに代表されるキュビズムをイメージ。その手法を表現すべく、このジャケットの肩のデザインに見られるような四角形のモチーフが多用されている。「どんなスタイルにもフィットする、今一番デイリーに愛用したいアイテム」という三吉さん。日々、どのようにヨウジヤマモトの服と対峙しているのだろうか。「ヨウジヤマモトを身にまとうと、自信がみなぎってきたり、凛とした佇まいになれる気がします。これからもさまざまな経験をともにして、自分らしく歳を重ねていきたいです」。

構築的な肩のラインに対し、ウエストは緩やかにシェイプされている。洗いをかけることでヴィンテージのような味わいとソフトな風合いを出したウールとコットンの混紡素材を使用。ジャケット¥165,000/ヨウジヤマモト プレスルーム(ヨウジヤマモト)

Ayaka Miyoshi みよし あやか

2010年、雑誌『Seventeen』専属モデルに抜擢。同誌卒業後も数々の雑誌モデルを務める。2012年、映画『グッモーエビアン!』で「第67回毎日映画コンクールスポニチグランプリ」新人賞受賞。2013年、映画『旅立ちの島唄~十五の春~』で「第35回ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞受賞。2024年、ドラマ『地球の歩き方』で「第29回釜山国際映画祭」ライジングスター賞、映画『本心』で「第46回ヨコハマ映画祭」助演女優賞受賞。2021年は映画監督に初挑戦し、活動の幅を広げた。近年ではNetflix『今際の国のアリス』season1・2、Prime Video日韓共作映画『ナックルガール』で主演を務め、2024年7月に映画『先生の白い嘘』、11月8日には映画『本心』が公開された。