2019年、あなたはどんなスタイルに挑戦したい？ 新年にふさわしい、所信表明ともいうべきモードスタイルを、３人のファッションインサイダーに披露してもらった。新しいスタイルで、新しい自分に会いに行こう！
柄と素材を自在にミックスして、脱・オールブラック！
ファーコート／エフィレヴォル シャツ／ドリス ヴァン ノッテン スカート／エムエスジーエム シューズ／セリーヌ
ファッションコンサルタント 市川 渚さん
「2019年のテーマは『黒・脱却』！」と言う市川さん。「今までは、大人っぽく見えるようにと、黒一辺倒のスタイルばかりだったんです。年齢を重ねて、そろそろ年相応に見られるようになってきたと思うので、今年は冬でも黒を着ないスタイルに挑戦したいです」。柔らかいカラーリングのアイテムで揃え、質感の違いで変化をつけた。「このシャツのような柄物も、今までほとんど着てこなかったアイテム。でも今なら、全身に柄を取り入れたスタイルにも挑戦できそう！」
ファーコートとストライプ柄のシャツ、シルバー箔プリントのスカートをレイヤード。質感の違いとともに、３段階のレングスの違いでスタイリングにリズムが生まれている。
左手人差し指のリングは、実は連載でも紹介したウェアラブルデバイス。ハイジュエラーのリングと合わせても違和感のないスタイリッシュさで、モードなスタイリングになじんでいる。
鮮やかな色のパワーで、自分のスタイルを刷新
コート／エンジニアド ガーメンツ シャツ／カオス パンツ／バレナ シューズ／マリアム ナッシア ザデーウーア ディレクター 濱中鮎子さん
濱中さんの挑戦は、今まであまり着てこなかったという鮮やかな色を取り入れること。「スタイリングに色を加えると、不思議とマインドも変わりますね。強い色を身にまとうと行動力が出たりするのが、とても面白い。色の力を借りて、自分のスタイルをブラッシュアップしていきたいです」と話してくれた濱中さん。彼女が今回のスタイリングで選んだ色は、奥行きのあるフォレストグリーン。端正なシャツとワイドパンツの組み合わせや、深い緑の色合いに、女性らしい強さがにじむ。
マニッシュなワイドシルエットのパンツをエフォートレスに着た。「素材は、美しい光沢と落ち感のあるサテン。だからカジュアルになりすぎず、シックに着られます」と濱中さん。
グリーンのパンツに合わせたシャツは、濱中さんが立ち上げ時、PRとして関わったセレクトショップのオリジナルアイテム。「強いこだわりを持って物作りをしているブランドならではの、繊細なピンタックが本当に美しいんです！」
長身を生かし、ロング＆ボリュームシルエットを楽しんで
トゥモローランド プレス 落合愛菜さん
「子どもの頃からずっとパンツ派だったけれど、2019年はスカートにトライしてみたい気分です」と落合さん。イレギュラーなヘムラインにニュアンスを感じるチェック柄ドレスに、ロングコートを羽織った。重さのあるロング丈のアイテムどうしのレイヤードは、174cmの長身だからこそ映えるというもの。「コートはあえてXLサイズを選んで、重量感を楽しんでいます。一見スタンダードなデザインに見えますが、袖のパターンやシルエットの美しさは別格！」と落合さん。
スタイリングのアクセントになっているのが、タートルネックニットのカラフルなボーダー。「とても使いやすく、この冬、大活躍しているアイテムです」と落合さん。シャルロット シェネのイヤカフがモダンな表情をプラスして。
バッグはクラシカルなワンハンドルのものをチョイス。「ゆったりしたコートには、こういったカチッとしたフォルムのバッグを合わせて、スタイリングを引き締めたいですね」と落合さん。
photo : Satoko Tsuyuki（市川さん、落合さん）, Yuka Uesawa（濱中さん） text : Chiharu Itagaki
