冬のスタイリングの主役は、なんと言ってもコート! 東京のファッション・インサイダーに、今年いちばんのお気に入りのコートと、それを使ったスタイリングを披露してもらった。マンネリ化しがちな冬の着こなしを変えるヒントを、ここから探して。
ファーコートの中は春の色使い
ビームス プレス 藤井早希子さん
「ファーコートは昔から好きなアイテムなのですが、ショート丈に挑戦するのは初めて」と言う藤井さん。たっぷりしたボリューム感がリュクスなコートの中には、淡い色のニットとスカートをチョイス。重量感のあるコートと、軽くフレッシュなカラーリングの組み合わせが新鮮だ。
「ロングスカートは、ピスタチオグリーンとライムの中間のような美しい色。来春のトレンドになりそうですが、もともと好きな色なので嬉しいです!」と藤井さん。ラベンダーピンクのニットと合わせ、春を感じさせるカラーリングに。
メンズサイズのコートをフェミニンに取り入れて
トゥモローランド PR 落合愛菜さん
落合さんの着たリバーシブルのボアコートは、メンズアイテム。「デニムパンツなどでカジュアルにまとめても素敵ですが、今日はロングワンピースに。コートのカラーリングと同じ、紺と白のものを選びました」。動きに合わせて揺れる裾のフレアに、フェミニンなムードが漂って。
肩の落ちるシルエットや、ボアの素材感が可愛いコート。「普段はあまり選ばないアイテムなのですが、自分の定番カラーであるネイビーが使われているので安心感がありますね」と落合さん。
大迫力のヴィンテージコートをポップに着る
ブロンシュ マーケット ディレクター 岡田千裕さん
自ら買い付けたヴィンテージアイテムを、ポップアップストアやオンラインショップで販売している岡田さん。パリで見つけたヴィンテージのファーコートが、抜群の存在感だ。「日本ではあまり見つからないような、インパクトのあるデザインが気に入って。エコファーであることも大事なポイントです」
インに着たネオンカラーのニットが、スタイリングを現代的に見せている。クラシックなファーコートやノスタルジックなカーディガンが、ぐっと新鮮な表情に!
エコファーでつくるエッジィなオール黒スタイル
モデル 関根なつみさん
「『自分の好きなのはこのスタイル』と決めつけず、いろいろなテイストに挑戦するようにしています」と話す関根さん。短めの丈感と程よいボリュームのシルエットがお気に入りだというエコファーのコートを主役に、スキニーパンツとロングブーツも黒で揃え、素材感の違いで変化をつけたオールブラックスタイルをつくった。
キャップのメタルパーツやピアス、ブーツのスタッズで、エッジィなシルバーの輝きをプラス。ピアスは古着&ヴィンテージショップのサンタモニカで購入。
photography: Kiyono Hattori(藤井さん、落合さん、関根さん), Kentaro Oshio(岡田さん) text: Chiharu Itagaki