今春もますます人気のセットアップ。カチッとして見えがちなアイテムだけに、自分らしく着崩したり、今シーズンらしいエッセンスを加えるテクニックが不可欠だ。2020-21年秋冬ファッションウィーク開催中のNY&ロンドンで見つけた、おしゃれ上級者のスタイリングを参考にしよう!
鮮やかなブルーのセットアップでフレッシュに
目にも鮮やかなブルーのセットアップを着た、インフルエンサーのレオニー。同じカラートーンのロエベのミニバッグを手にして、さらに統一感をアップさせた。パンツの裾をブーツにインするテクニックで、ぐっと旬のシルエットに。ジャケットのインに着た黒いトップスが、セットアップの色の強さを引き立てている。
繊細なニュアンスカラーが優しいジャケット&パンツ
エディターのサラが着たセットアップは、ロンドン拠点のブランド、ロクサンダのもの。繊細なニュアンスカラーと柔らかい素材感が、マニッシュになりがちなジャケット&パンツのスタイリングに優しい表情を添えて。パンツの裾が絞られているので、さりげなくストリート感も漂う。白いローファーを合わせてフレッシュに取り入れた。
フェミニンなタイトスカートのセットアップ
ロンドン・ファッションウィークに参戦するアレクサ・チャンをキャッチ。アーデムのジャケット&ロングスカートは、タイトなシルエットにフェミニニティが宿る。白いドットのように見える模様は、実は小花柄の刺繍。華奢なアンクルストラップシューズを合わせ、洗練されたムードで着た。袖を軽くたくし上げ、フォーマルなムードを緩和して。
ウエストがシェイプされたジャケットに注目!
トレンドセッターがいち早く取り入れている、ウエストがシェイプされたジャケット。インフルエンサーのエリカが着た黒いパンツスーツも、ジャケットの構築的なフォルムが今シーズンらしい印象だ。さらにヒット中のタイトなトップスをインに着て、色を取り入れた。パンツの裾はサンダルのストラップで結んで、変化をつけた。
ヌードベージュのドレス&ジャケットでエレガントに
起業家のオリヴィアは、ジャケットとベアトップドレスのセットアップをまとって登場。ワイドなショルダーラインにマスキュリンなムードが漂うジャケットと、エレガントなドレスのバランスが絶妙だ。フェミニンなヌードカラーで全身をまとめ、ブラウンのバッグ&ブーツで引き締めた。
パンチのあるセットアップを強い個性で着こなす
タイダイ風の柄が印象的なセットアップを着た女性。パンチのあるウェアがシックに見えるのは、彼女自身の強い個性とうまく調和しているから。ティアドロップ型サングラスやフープピアス、チョーカー風につけたネックレスなど、アクセサリー選びにもこだわりが光る。足もとは、白いスニーカーでカジュアルダウンした。
インナーのレイヤードでさりげなく奥行きを
ニュアンスのあるブルーグレーのパンツスーツを着た女性。何気ないスタイリングだが、白いタートルネックカットソーと白いシャツをレイヤードして、奥行きを生み出している。ジャケットのボクシーなシルエットや変形ヒールのパンプスには、モダンなムードが漂って。
チェック柄スーツに厚底シューズを合わせて
インフルエンサーのジェンが着たパンツスーツは、ティビのもの。ノスタルジックなチェック柄のものに、ツヤ感のある白いシャツを合わせ、気負いのないムードで着た。今年らしさのポイントは、ワイドパンツの裾からのぞく厚底シューズ。かすかに70年代の香りがする、フレッシュなスタイルが完成した。
主張する柄をこなれたムードで取り入れて
モデルのクララが着たザディグ エ ヴォルテールのセットアップは、モノトーンのハート柄! レオパード柄のバッグを合わせ、主張の強いパターン同士をミックス。肩を落として着たファーコートや、白いソックスとダッドスニーカーの組み合わせ、ラフに整えたロングヘアには、こなれたムードが漂う。
text : Chiharu Itagaki