1枚でスタイリングのムードを変えてくれる、頼れる存在のスカーフ。うまく使いこなせないという悩みには、世界のオフランウェイスナップで見つけたファッショニスタのテクニックが参考になりそう。オンライン会議の機会が増えて、顔まわりに華やかさがほしいときにもおすすめ!
オールブラックスタイルにスカーフを巻いて
頭にスカーフを巻いた、スタイリストのソーラ。オールブラックのスタイリングに、グローブとバッグのグリーンを効かせた。肌の露出度の低いモデストな着こなしの中で、深く開いた胸もととトランスペアレントなインナー、そこからのぞくブラのレースが、抜群にセンシュアルなムードだ。
意表を突くスカーフ使いでセットアップが新鮮に!
ブラックレザーのセットアップを着た、インフルエンサーのガブリエラ。スカーフを肩にかけるのは定番だけど、彼女は三角に折ったエルメスのスカーフを、水平に巻いて意表を突いた。シャープなラインを描くスカーフ使いが新鮮だ。インに着たボーダーニットとの視覚効果も面白い。
チェック柄スーツになじむ色のスカーフを
トム ブラウンのスーツによくなじむカラートーンのスカーフと、ストリートで流行中のグラスチェーンをアクセントに。チェック柄の色味やダブルボタンはクラシックだが、ジャケットの短い丈やパンツのグラデーショントーンにはモダンな表情が光る。
モノトーンに差した水色スカーフがキュート!
ライダースベストとニットをレイヤードしてつくったモノトーンスタイルに、あえて水色のスカーフを合わせて。これひとつで、シンプルなスタイリングがぐっと華やかに! はみ出したヘアとスカーフのバランスも、たまらなくキュート。よく見ると、スカーフに合わせてアイメイクにも水色を使っているところに、彼女のこだわりを感じる。
黒いスカーフでクールなモノトーンスタイルに
モデルのベラ・ハディッドは、あくまでクールなモノトーンスタイルを貫いて、細長いスカーフを首にひと巻き。ニットベスト&ピンストライプ柄パンツのマニッシュな組み合わせに、白いブラトップと、ベストの下からのぞく肌がヘルシーな表情をプラスして。
レオパード柄スカーフでパターンミックスに挑戦
スタイリングを一変させてくれる、大判の柄スカーフ。写真の女性は、レオパード柄のスカーフをビッグジャケットの上に羽織って、ジャケットのインに着たシャツの柄とレオパード柄をミックス。褪せたような色合いのデニムパンツで抜け感をプラスした。
ダークでゴシックなスタイルを盛り上げるスカーフ
スタイリストのコートニーが着たジャケットは、ニナ リッチのもの。ウエストを絞ったエレガントなジャケットに、溶けたゴムがはりついたようなオットリンガーのかごバッグや、メゾン マルジェラの厚底シューズを合わせ、ゴシックなガーリースタイルを披露。あごの下でキュッと結んだスカーフが、ダーク・ロマンスな気分をいっそう盛り上げて。
バッグにスカーフを結んで華やかに
スカーフを顔まわりに巻くのが苦手なら、バッグにつけるという手も。クラシックなマーク ジェイコブスのワンハンドルバッグには、鮮やかなフラワーモチーフのスカーフが付属。写真のように風になびかせて持てば、着こなしが一気にドラマティックに。袖口とスカートのチェック柄にスカーフの柄が重なり、フェミニンな柄ミックススタイルが完成した。
ブルーデニムとスカーフでつくるフレンチルック
インフルエンサーのシルヴィアは、オーセンティックなデニムルックにスカーフをプラス。持ち前のフレンチシックなムードに落とし込んだ。コンパクトに首で結ぶ取り入れ方は、今すぐ真似できそう。ジャケットのラペルをコートの上に重ねるテクニックも面白い。
三つ編みヘアにスカーフを編み込んで
ファッション・ディレクターのローレンの、後ろ姿に注目! 三つ編みヘアを飾るのは、ディオールのスカーフ。三つ編みの根もとに結びつけ、ヘアとともに編み込んでいる。黒いジャケットの背中にひときわ映える、ユニークなスカーフの使い方をキャッチ。
ノスタルジックな"三角巾"巻き
初心者でも取り入れやすい、単色のスカーフ。ファッションブランド・ディレクター兼ブティックオーナーのヨヨは、茶色いスカーフを三角巾のように頭に巻いて。タイガー柄のシャツやセリーヌのブーツとカラートーンを揃えているので、違和感なくなじんでいる。ロングスカートを合わせ、エッジィだけどかすかにノスタルジックなスタイリングに。
メッセージトップスに合わせたマルチカラースカーフ
モデルのボニーはマイケル・コースで全身をスタイリング。真っ赤なパンツと、キリッと首に巻いたマルチカラースカーフでアクセントをつけて。白いスニーカーで足もとはクリーンにまとめた。
ジャケットスタイルには、あえてラフに巻いて
ポップなヘアカラーが目を引く、フォトグラファーのマーガレット。シャツとアシンメトリースカートにジャケットを羽織ったシックなスタイリングに、ブロンズカラーのスカーフを巻いて。あえてゆるく、ラフなムードで巻くことで、ジャケットのマニッシュなムードを和らげた。
トラッドなスタイリングに真っ赤なスカーフを
雨降るパリの通りで、傘に加えてスカーフを頭に巻き、完全防備のファッションブランド・ディレクター、マリア。トラディショナルなアイテムで構成されたスタイリングの中で、赤いスカーフがひときわ強い印象を与えている。切りそろえたバングスとのバランスも可愛い。スカーフはヴィンテージアイテム、傘はバーバリー、バッグはグッチ、ステンカラーコートはギャップ。
ドラマティックに広がる大判スカーフ
華やかな柄の躍る大判スカーフを、頭に巻いて。スカーフに使われたエメラルドグリーンを、キュロットパンツでリフレイン。にぎやかなスタイリングにまとまりを生み出した。主張するアイテムを多用した着こなしを、黒いテーラードジャケットが落ち着かせて。ウェスタンブーツのチョイスに個性を感じる。
text : Chiharu Itagaki